「変わりたい気持ちはあるけど、どう動いたらいいかわからない」
「誰かに背中を押してほしい」
「本当は親に申し訳ないと思っているのに、うまく話せずケンカになってしまう」
そんな思いを胸に抱えた子どもたちが、この旅に参加しました。
家から一歩外に出て、自分の力で5日間を生きてみる。
いつもの毎日から少し離れて、立ち止まり、自分のことを考える時間。
一人で悩んでいた彼らは、大自然の中で、何を感じ、何を考えたのでしょうか。
— 参加者から寄せられた感想 —
※一部抜粋して掲載しています。
このプログラムに参加する前、私には『若さを無駄にするような生き方をしてしまっている』という悩みがありました。この悩みは自分に対しての落胆であり、将来に対しての焦りでもあります。不登校になる前の私は進学校で勉強をしていました。そこでは勉強と部活に追われていましたが、当時はそれが嫌ではありませんでした。むしろ学校も部活も自分で選んだものだったので、自分は幸せ者だとすら思っていました。ところが一歩外に弾き出されると学校という空間の時間の流れは恐ろしく早いことに気がつきました。家で1日過ごしていると何もせず日中を過ごし、その結果夜寝る前に何もなし得なかった罪悪感で一杯になります。そんな毎日を一年くらい続けました。何度も早すぎる時間に戻ろうとしましたが私には追いつけませんでした。『時間』という観点で見るとこのプログラムは変と言えてしまうほど独特なものでした。行うことは少ないのにも関わらずあっという間に充実した1日を過ごしたからです。その理由は二つあり、一つ目は指定されていない部分を自分で判断し続けていること、二つ目は自分の感性に耳を傾けていることです。どちらも行わなくても生活に支障はないですが、敢えて苦労するという行為が大きな世界に対して自分が主であるという自覚を持つことに貢献すると思うのです。簡単に言ってしまうと、今の私は頭を使うことが時間を充実させるヒントだと思っています。ただ、この機会は学校ではあまり必要とされません。その上疑問を持たず従うことが美化されすぎています。だからこそ、私は自発的に人の何十倍も物事を膨らませて考えて自分の人生に深みを出したいと思いました。(中3 東京都)
スマホがなく、お金も制限されている中、目的地へ向かうことに出発直後は不安を感じていましたが、動き出してみれば「なるようになる」という気持ちで過ごすことができました。どこかへ移動する時はいつもスマホに時間を費やしてしまうので、スマホがなかったことで自分の感情と素直に向かうことができたと思います。そして、いかに自分がスマホに頼って過ごしているかにも気付かされました。実際にあった方が便利な面もあるけれど、なくても生活できることが今回の旅を通して証明されたのではないかと思います。また、「働く」ということに関しても自分の中での考え方が少し変わりました。小さい頃から学校で触れてきたキリスト教的な考え方の元で「稼ぐ」ことをあまり良いこととみなしていませんでした。しかし、生きていくためには、お金が言わずもがな必要であり、今回のような明日食べるためのお金を自分で稼がなくてはいけないとなると、必然と少しでもお金がもらえた方が安心するし、お金を得るために働こうという考えが自分の中に生まれてきました。他者のために働くというのは素敵な考えであり、そうであるべきだと思うのですが、それ以前に将来、自分の何を強み・武器としてお金を得るのか、という自分を軸として将来を考える観点が今までになかったので、新鮮でした。また、5日間を自力で過ごせたことで、自分に逃げ場があることを確認することができました。今の環境をどうしようもなくなった時に逃げることは、弱さではなく、むしろ強さであることを感じました。家庭の環境でつい自分の見えている世界が閉鎖的になりがちですが、もっと外交的に自分から行動していくことで楽になっていくのではないかと感じることもできました。(高2・東京都)
今回のプログラムでまず感じたことや勉強になったことは「動いてしまえば、なるようになる」です。僕は、心配性で初めてする行動に対して、すごく不安になります。そんな中で携帯を使えない生活や決められた金額の中での生活。本などの娯楽品すらもなかったので不安を感じることがあったのですが、最終日までやり切ってみると、なるようになったなと感じることができました。中邑先生との会話の中でも、「切符を落としてしまった」「これ以上進むための運賃がなくなってしまった」その時に、電車に乗って進んでしまって、進んだ先で警察を交えて話し合いをする。などの、常識から外れたことではあるけれど、そういう方法もあるという事を改めて考えさせられて、勉強になりました。自分と向き合うことができたかと言うと、最初の2日間はそうでも無かったと思います。電車に乗って同じ景色が続く中で生きてる心地がしなかったです。自分は誰で、ここはどこなんだろう。と思うだけで、向き合うことはできなかったです。3日目から、他のメンバーと話したり、体を動かす中で生きてるんだなと感じることができました。人と会話を交わす中で自分の考えや気持ちを整えることができたので、1人で生きていくことはできるけれど、人と生きていく。ということも大切だと改めて気付かされました。(高3・滋賀県)
<本プログラムについて>
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