山口県の小中学生16名が、新山口駅から、山口県をぐるぐるっとめぐる列車の旅にでました。ルートは、下関を目指す西回りと、岩国を目指す東回りに分かれました。西回りは宇部新川・下関・長門市・東萩、東回りは徳山・岩国・柳井・防府と途中下車をして、その町の名物を探して、歴史を聞いていく。半数以上のグループが、列車に乗り遅れる波瀾万丈な旅で、多くのことを学んだようです。
— 参加者から寄せられた感想 —
※一部抜粋して掲載しています。
下関で乗り遅れるかすごく心配したけど、間に合ってホッとした。チームのみんなや東回りの人といっぱいコミュニケーションがとれたことが、僕の緊張を和らげてくれた。(小5)
山口県のいろいろな市を巡る旅がとても楽しかったです。(小4)
電車に乗り遅れたり、ハプニングがあったけど、面白かったし、いい経験になった。(小5)
場所が分からないときに人に聞いたらすぐに見つかったことが印象に残った。(中2)
私は、親以外と電車に乗るのが初めてでした。何もわからなかったので、ついて行くのが必至でした。でも、ちゃんとお兄ちゃんお姉ちゃんについていけていたので、迷子にならなくて安心しました。次は、ゆっくり買い物を楽しみたいです。(小4)
— 保護者からの感想 —
※一部抜粋して掲載しています。
子どもを信じて任せていきたいと思いました
時間に合わせて行動する、ということをあまりして来なかったな、と感じました。間に合う?とこちらから声をかけていたからだと思います。今後は、少しずつ子どもを信じて任せて、先回りをしないようにしていきたいです。 迎えに行った時には、遠くからお土産の入ったビニール袋を、少し誇らしげに見せながら嬉しそうに帰って来た時の表情が印象的でした。全てのミッションはクリアできなかったり、電車に乗り遅れたりがあったようですがその時にパニックになることなく、旅も楽しめたようです。予想外のことが起きた時も、どうすればいいか立ち止まって考えられるようになってくれたら良いなと思います。(小5 保護者)
自分で旅に出たいと言っています
これまで1人で電車には乗れないと言っていましたが、もう一度同じ旅をしてみたい、西廻りのお友達から聞いた「なんとか岩」が気になったので、今度自分で西廻りもしてみたいと言っていました。自信が付いたのだと思います。帰宅してからもいろいろ話してくれました。これまでで1番楽しい1日だったと言っています。子供の人生が変わる経験だったと感じています。(小4 保護者)
生きていく力が育っていることに勇気づけられました
人に執着しない息子が、初見の子に、別れ際、わざわざあいさつにいったのに、驚きました。一緒に旅したわけではないけれど、スマフォを通じてのやり取りで、反応を返してくれたのが彼だったそうで。それなのに、名前はやっぱり交換してこないんだなぁ、と思ったのですが。ふと、単語とものごとの紐付けが苦手な息子にとっては、出会った人や見て感じたことは、映像や感覚で覚えていて、名前は音の羅列でしかないのかもしれないと気付かされました。新しい発見でした。息子は電車の乗り方はこれで完璧に分かったと言い、あと折りたたみ自転車があれば、どこまでも行けると言っていました。学校の勉強やテストはからっきしで、進学も不安だけど、彼の生きてく力が育ってきていることに、とても勇気づけられました。とことん、自然体での旅に寄り添っていただきありがとうございました。(中3 保護者)
<本プログラムについて>
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共催:東京大学先端科学技術研究センター・山口県