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活動報告

君の学びを変えるサマープログラム
LEARN with Porsche 2025
未来を駆け抜ける君へ「君の学びはこのままで十分か?」
2025年8月18日(月)から22日(金)@日本を移動しながら

「君の学びはこのままで十分か?」・・・そんな問いかけから始まった、5年目のサマープログラム。参加者たちは東京駅と新潟駅の2つの場所から出発し、行き先を知らされないまま、毎日、別の場所に移動し旅を続けました。

歴史や自然、文化や経済を探る旅の中で、彼らはこれまで出会ったことのない人や環境、出来事に触れ、自分の感情や考えを揺さぶられました。予想外の体験は、多様な価値観との出会いを生み、新しい学びの可能性を実感させました。

今の学びに違和感を抱き、この場に集まった若者たちは、この旅でどんな「未来への学び」を始めたのでしょうか。

このプログラムが、トラベルWatchさんの記事に掲載されました。
よろしければ、下記よりご覧ください。

ポルシェ×東大先端研、今年は東京・新潟から北海道へ!
金座と水銀、公害と環境保全、キーワードを紡いで自分なりの答えを見つける旅
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/2049458.html

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

 5日間の旅で自分の視野の顕微鏡の倍率が大きく変化する時があった。その瞬間は一時的に全ての視野がぼやけることがあり、自分という存在の定義など、僕の根幹にあった部分ですら変化し、僕はその自分自身の変化にとても驚いた。しかし、それは自分の成長につながると信じ、肯定的に受け入れることにした。旅の途中、いくら倍率が変化しても、ぼんやりせずキョロキョロ観察し続けたつもりでいても、見えない部分や見落としている部分が多々あった。そんな見えない部分にスポットライトを当ててくれたのが、5日間を共にした仲間であり、先生方やスタッフのみなさん、旅の先々で出会った方たちの言葉であった。特に、仲間たちと各々の考えを共有することで、自分が今どこの視点から物事を理解しようとしていて、どの知識と知識の点を線でつなげようとしているのかが見えてくることが多々あった。他の人の意見を聞き、自分の考えを自分の言葉で発表することで、無意識のバイアスに気付き、なぜ自分には見えていない知識があったのかを知ることもできた。(中3 東京都)

 今回のLEARNのプログラム内容が点と点で結ばれ、線になる感覚はまだ実感できていないが、今まで自分が考えてきたことが線として結ばれた気がする。例えば自分が気づかないうちに偏見を持ってしまっていたことだ。小学校や中学校で偏見を持ってはいけないと教わったが、私自身「偏見をもっている」という感覚はなかった。しかしこのプログラムを通して私は勝手に新潟水俣病にかかった人は「かわいそう」という偏見を無意識にもってしまっていたのだ。新潟水俣病がどのようにして起こったのかも知らず、被害にあわれた方がどんな気持ちで生きて、どんな気持ちで語り部として活動してきたのかも知らず「かわいそう」という単純な言葉で片づけてしまっていた自分がいたことに気づいた。でも実際は「かわいそう」だけではなく、工場ができて町が栄えたという良い面があったことや、新潟水俣病になったことを信じてもらえず悪口を言われたり想像を絶するような、聞いてるだけで言 葉も出ないような経験をたくさんしてきたことを知った。自分のイメージだけで「かわいそう」 と決めつけて思い込んでしまっている自分がいることを知った。良く知らないのに分かった気になって、決めつけて思い込んでいることの危うさに気づけた。どれだけ自分が物事の一面しか捉えられていないかを知った。(高2 東京都)

 私が感じたのは、点が広がっていく感覚です。すでに教科書などで得た「知識」という点に、現地で実際に見たもの、肌で感じたこと、現地の方の話から得られるリアリティなどが結びつき、点が広がっていくのです。今まで、受験勉強を始めとして様々な学びに取り組んできましたが、この感覚は新鮮でした。そして、広がった点は重なり、新たなものを映し出しました。新たな共通点が見えたり、全く見えなかった側面が見えたり。実際に足を運び、五感で感じることの価値を再認識できたように感じます。(高2 千葉県)

 私は今回、「共存」と「課題意識」について、これまでにないほど深く考える 5 日間を過ごした。 世の中では「共存」という言葉が頻繁に使われ、あたかも当然のように受け入れられている。しかし今の私たちは本当に共存できているのだろうか。そう問われれば、答えはまだ「NO」だと思う。心のどこかで共存を願っていても、人はやはり自分を優先しがちである。その気持ちがある限り、他者に真に目を向けることは難しい。現に、紛争も差別もなくならず、環境を脅かしているのは他でもない私たち人間だ。だからこそ、共存の実現に必要なのは「課題意識」なのだと気づかされた。ただ並んで存在するだけなら、それは共存ではない。共存とは、理想的な到達点ではなく、課題に向き合い続ける中で形づくられる「絶え間ない営み」であり、違いを抱えたまま衝突し、ときに痛みを伴いながらも、未来へつながる選択を重ねていく。その営みこそが、私たちが目指すべき「共存」の姿であると私はこの 5 日間を通して思った。5 日間でこれほど多くの考えを巡らせることができるとは、出発前には想像もしていなかった。 ここで得た学びを胸に挑戦し続けること、考えを巡らし続けること、疑問を持ち 続けることをやめず、人生を歩んでいきたい。止まらない歩みの先にこそ、仲間と分かち合える最高の瞬間が待っていると信じている。(高3 福井県)

 プログラムでは初めから、お話を聞いた上で自分の中で「どのような学び方をするか」「何を考えてほしいか」ということに焦点を合わせ、事前に指針を与えてもらったからこそ、頭の中が常に忙しく動き続けました。これから何に出会い何を行い何を知ることになるかわからないことを知っているからこそ、常にアンテナを張りその感度を上げることができたのではないかと考えました。そしてその学び方は、点と点をつなげるとか、教科書での学びと現場での学びとか、人と 出会った対話の中でとか、言葉にしてしまえば一つのことで、私も同じような言葉でこれ までの探究活動を表してきてはいました。しかし、この五日間で自分の中ですでにあった ものを上回る現実味と実感、これらの言葉の再定義を経験できた感覚がずっと残っていま す。合流した 2 日目の夜に、「つなげる」は「共通点を見つける」とは違うのだろうと考えたことがそのひとつです。なにか抽象的なキーワードを当てはめて綺麗にラベリングしようとしてしまって、それはこれまでの校外学習のレポートなんかにはよく映える書き方なので癖になっていました。それはむしろ学びを打ち消していると思ったのは金と水銀がフェアトレードで繋がれた時で、その時の悔しさは忘れません。1 日目から 5 日目まで、今日はこれで十分だったのだろうか、もっとここを深掘ったら、 ここをもっと知りたい、この人に会ってみたい、振り返ることが多くて、その後悔や惜し む気持ちを実際に次の行動に繋げていくのが学びなんだろうなあとどきどきの止まらない プログラムでした。(高3 東京都)

 一生の同世代の友達たちにも出会えました。自分は高校3年生ということもあり、自分の進路や将来、学ばなければならない理由について考えることが多く、常に感情が完全に彷徨っている状態でした。そんな中、素晴らしく知的で面白い話ができるみんなと出逢え、本音をぶつけ合ったり、気を使い合ったりなど紆余曲折しながら体験した全ては互いにとって大きな刺激となりました。今までここにくるまでの自分の学習者としての姿勢を信じてよかったと心から思いました。自分が努力して掴もう新しい景色を目にしたステージの数だけ、自分を更に成長させてくれる新たな仲間に出会える。そう思うともっともっと学ぼうと思い、これこそが自分が学ぶことを絶やしてはならない理由だと「学び」ました。本気で人間を愛せたし愛された時間で幸せでした。全ては決して狙っては起こせない「奇跡」だったと思います。(高3 大阪府)

 旅の1、2日目はここを訪れる理由は何なのか、どういう意図があるのか、そういうわかりやすい目的を求め、答えが見つからずに困惑していました。しかし、4日目に知床で森林の再生のお話を聞いている時、何か目的を持って話を聞くのではなく、単純に好奇心からいろんな質問や興味が湧いて自然と心が踊った感覚を覚えました。それはそこまでの旅で人との会話や土地の様子からたくさんの情報や考えを得て、それらについて自分の中で噛み砕いたり、他人と話して考察していたからだと思います。何気ない情報にも意味があって、それを心のどこかに置いておくことで、新しい情報の受け取り方が変化するように感じました。(高3・大阪府)

 旅の1、2日目はここを訪れる理由は何なのか、どういう意図があるのか、そういうわかりやすい目的を求め、答えが見つからずに困惑していました。しかし、4日目に知床で森林の再生のお話を聞いている時、何か目的を持って話を聞くのではなく、単純に好奇心からいろんな質問や興味が湧いて自然と心が踊った感覚を覚えました。それはそこまでの旅で人との会話や土地の様子からたくさんの情報や考えを得て、それらについて自分の中で噛み砕いたり、他人と話して考察していたからだと思います。何気ない情報にも意味があって、それを心のどこかに置いておくことで、新しい情報の受け取り方が変化するように感じました。(高3・大阪府)

 音楽を続ける中で、「正しさ」や「美しさ」を追い求めすぎていた自分にとって、今回出会った農業、林業、演奏、記録といった営みは、どれも根源的で、逃げ場のない現実と向き合う行為でした。理屈ではなく、生きる人の人生としての重みがありました。音楽という営みもまた、複雑で矛盾を含んだ現実を、そのまま音として差し出す力を持っています。技術や形式に頼らず、迷いながらも何かを伝えようとする響きには、言葉を超えた重さがあると改めて感じ、それを自分なりに追い続けていきたいと思います。このプログラムを通じて、人間の不完全さを他人事ではなく、自分の問題として捉える感覚が育っていきました。矛盾や過ちを抱えながらも誰かのために行動し、未来へ何かを手渡そうとする営みこそが、人を人たらしめるものだと感じました。 ともに過ごした仲間たちは、決して一面的ではなく、それぞれの視点や背景を持ちながらも、深く考え、丁寧に言葉を紡いでいました。目の前の問いに本気で向き合う人たちと過ごした時間は、今も自分の中で静かに響き続けています。先生方やスタッフの皆さまが一人ひとりに寄り添い、場を支えてくださったことにも、深く感謝しています。 これからの進路や生き方に明確な答えはありませんが、この数日間で得たまなざしと姿勢は、きっと自分の中に残り続けます。自分に何ができるのか、なぜこの時代に生かされているのかという問いと向き合いながら、日々を大切に積み重ねていきたいと思います。(高3・神奈川県)

<本プログラムについて>
プログラム概要および募集要項はこちらから

主催:東京大学先端科学技術研究センター LEARN・ポルシェジャパン株式会社