「特別支援教育研究」No.801 2024年5月号 20頁に中邑賢龍シニアリサーチフェローと赤松裕美 特任助教の「学習に遅れた子どもがそれぞれの個性を発揮できる学びの場とは?」が掲載されました。

メディア「特別支援教育研究」No.801 2024年5月号 20頁に中邑賢龍シニアリサーチフェローと赤松裕美 特任助教の「学習に遅れた子どもがそれぞれの個性を発揮できる学びの場とは?」が掲載されました。

LEARN with Porsche 2023
君の学びを変えるサマーセミナー「動かなくても学べる時代にあえて、移動しながら学び、考えてみよ!」
2023年8月21日~25日

LEARN with Porscheロゴ

活動報告

君の学びを変えるサマーセミナー
「動かなくても学べる時代にあえて、移動しながら学び、考えてみよ!」

2023年8月21日(月)~25日(金)@日本

約束の時間に集合するとスタッフらしき人がいない。似たような小型スーツケースを手にリュックを背負う若者に、不安ながら「君もLEARNですか?」と声をかけてみる。気がつけばスタッフがいなくても仲間と自己紹介が終わっていた。必要があれば人は自ら動き出す。このプログラムはそんなシナリオがあちこちに散りばめられている。彼らは自ら動いて、学び、考えていく。これまで見落としていたものに気づき、素通りしていた人を意識し、自分の社会の幅を広げていけただろうか。

LEARN with Porsche 2023のプログラムがトラベルWatchの記事に掲載されました。
よろしければ、下記よりご覧ください。
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1532893.html https://travel.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1533303.html

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

高校生最後の夏。受験勉強から離れ、初めての土地で刺激を受け続けた五日間は、私に自分と世界を見つめ直す視点を与えてくれた。プログラムを通じて、私は自身の消極性を再認識した。例えば、集合場所のマクドナルド前では参加者に話しかけるまで二十分ほど躊躇したり、宗谷本線にては大河内さんと社交辞令しか交わせなかったりと、アクションを起こすまで抵抗を見せてしまった。この躊躇いは私の「間違えてはいけない」という緊張から来ていると思う。私はなまじ成績が優秀なばかりに模範生として評価されてきたので、期待を裏切ることへの恐怖を抱えている。この恐怖が枠にはまった行動しかとれない消極性に変質し、五日間で何度も抱いた「深い会話をしたかった」「チャンスを掴みたかった」という後悔を引き起こしてしまった。 (高3 千葉県)

岡本さんはお節介焼きだったし、笑う時は楽しそうだった。要するに、人間味があった。損得で言えば、岡本さんは礼文島を出るという選択をしなかった。しかし、「地元の礼文島で漁師をやるよりも、島を出て会社員でもやった方が安定するのでは?」と、もし岡本さんが理屈や損得で動く機械ならとっくに島を出ていただろう。しかし岡本さんは自分の育った島が大好きで、一度も島を出ていない。このような人の話を聞いたことはあっても、実際に目の前で見て話したことは無い。そういう意味では、僕は礼文島で初めて人間に出会えたのかもしれない。 (高3 静岡県)

斎藤さんの仕事は、天候や器具の故障など、人間によらない外的要因でその日のやること、やれることが変わる。自分が進もうとしている医学の道とは違う日々を体験し、環境の違いからくる自然や仕事に対する考え方の違いを学ぶことができた。ここから先、自分は医学、脳神経科学の道に進もうと考えている。学習し、生きていけばいくほどどんどん関わりを持つ人が自分と似たような性質を持った人になっていき、このプログラムで会ったような人とは関わる機会が少なくなっていくだろう。しかし、自分が入り込んでしまっているなと思ったときは、このプログラムで出会った人、この社会には自分と同じことを考えている人は思ったより少なく、様々な考えを持った人たちがいるという事を思い出し、一歩引いて冷静に、しかし熱心に自分の夢を追いかけて生きたい。 (高2 兵庫県)

時間に追われ、お金そのものに価値を置いている街の生活は豊かなものではありますが、何か窮屈さがあります。その窮屈さに、島の生活や人々の様子を見たり体験したりして初めて知ることができました。島の生活は閉鎖的で保守的でありながら、街にはない自由を感じました。今まで知ることのなかった価値観を知ることで、初めて自分の今置かれている「普通」や「常識」が、他の人にとっての「普通」ではないと実感しました。 (高2 郡馬県)

今まで主体的な動機から学びや探究を目的としたプロジェクトに申し込んだことが一度もありませんでした。振り返ってみると人と関わらずに受動的に生きてきたように思います。そして、このプロジェクトに申し込んだことがその態度からの転換点だったと感じます。長い間同じだった態度を変えるほど、このプロジェクトに惹かれた理由があります。それは、明確な目的や到達地点が設定されていないLEARNの趣旨が、私の人生観と同じようなものだったからです。私は自己のアイデンティティや社会への向き合い方を見極めている真っ最中です。一人で行き詰っていた時にこのプロジェクトの存在を知り、「未来へ進むためのヒントや刺激を得られるかもしれない」と大いに期待することができたのです。だから、いつもの「どうせ選ばれない」「わざわざ名前も知らない誰かに会いに行くなんて面倒だ」と思う消極的な心を無視してフォームに長い文章を打ち込んで提出しました。そしてLEARNに参加できることが決まり、旅を終えて帰ってきた今、あの行動は正しかったと感じています。 (高1 大阪府)

<本プログラムについて>
プログラム概要および募集要項はこちらから

共催:東京大学先端科学技術研究センター・ポルシェジャパン株式会社

LEARN with Porsche 2023 ものづくりの好きな高校生集まれ 60年代の空冷ポルシェを甦らせよ! –人や機械からものづくりの知恵を学ぶ5日間–
2023年8月3日~7日

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ものづくりの好きな高校生集まれ
「60年代の空冷ポルシェを甦らせよ!〜人や機械からものづくりの知恵を学ぶ5日間〜」

2023年8月3日(木)~7日(月)@北海道清水町

ものづくりや車好きの高校生が、60年代の空冷ポルシェのレストアに惹かれて集まってきた。あの911をレストアできるなんて夢のようなプログラムだと思っていたが、現地で告げられたミッションに彼らは一瞬戸惑うことになる。このレストアには教科書もなく、故障部分をコンピュータで自動診断することもできない。そしてその修理は、設備もない馬小屋前で行う。頼れるのは自分の知識と経験とそして思考。車の状態を見ながら、板金、塗装などの作業を行う。現場で作業をこなす経験に基づき身につけてきたであろう専門家の知恵の凄さに感嘆し、ものづくりの面白さに改めてワクワクした。

LEARN with Porsche 2023のプログラムがCar Watchの記事に掲載されました。 よろしければ、下記よりご覧ください。
https://car.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1525343.html
https://car.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1525833.html

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

初日はタイヤ班で作業した。タイヤのビード落としでは、これまでタイヤチェンジャーという機械に頼るやり方を教わってきたので、自分たちだけの力ではタイヤレバーを使っても(タイヤが外れず)苦戦していました。しかし、次郎さんが廃材から作ったL型の鉄を使うことで、いともたやすくビードが落ちました。それだけでなく、ボルト1本回すときにさえ、「そいつの限界を手探りで調べながら作業しろ。」と言われたように、一つ一つの作業を大切にしているからこそ、その中で、やっている人にしかわからない工夫が生まれるのだなと感じました。 (高2 岐阜県)

直していくうちにトラクターに愛着がわいてくる感覚であったり、自分の大好きなことを同じ熱量で話し合える楽しさであったりと、これまでの環境では味わいたくても味わえなかったたくさんの経験をすることができました。 (高2 福島県)

普段はロボットをmm単位で計算していたけど、車はタイヤをハンマーでたたき落とすなどダイナミックで驚いた。他にもオイルの役割を学んで、空気を入れる逃げ道を作ったり、いろんな工夫をすることも興味深かった。車もロボットも工夫しながら作るのは心がワクワクすると思った。 そして参加者も大人たちも最高だった。僕は大人の意味不明の圧力が苦手で、日本の中学は運動会とか修学旅行とか楽しいこと以外、中2から行かなかったけど、今回出会った大人は理解できない圧をかけてくる人もいなく、怒っているにも理由があって納得がいった。 (高2 アリゾナ州)

レストアの作業は、動画や本とかで知識を得ることはできるけど、経験した方がより深くわかるし、経験したからこそ得る知識もあるんだなと思いました。また、モノをしっかり観察したり視野を広げる大切さ知りました。 僕はボンネットを中心的に作業しました。ボンネットの凹みをきれいに戻すのがとても大変で、ハンマーで叩いたり溶接や切断をしたり、パテをもって形を作ったりなど、作業を繰り返してなんとか形にしました。一緒に作業した1年年上の子の技術や経験がとてもすごいなと思いました。自分は車に対しての知識はあるけど、作業に対しての知識や経験がまだまだだなと思いました。 最新のポルシェに乗って車の作りがすごいなと思いました。スポーツカーはよく乗っていたけど、加速や内装の作りなど安定性や乗り心地などがすごく良くてこれまで乗ってきた車と違ってとても良くて、これがポルシェかと思い感動しました。 (高1 愛知県)

60年代のポルシェ911を想像していてすごく楽しみにしていました。ですがトラクターが出て来た時は少しがっかりしたものの色々治していくうちにだんだんと愛着が湧いてきて、最後にエンジンがついた時は感動して泣きそうになりました。このプロジェクトで自分がやってみたかった板金塗装、タイヤの組み上げ、オイル交換など自分の自動車整備士という将来の夢になる為の1歩が踏み出せたと思います。 また、僕以外の車好きの8人と車について沢山語り合うことができ、自動車科の友達から僕の知らないマニアックな知識まで教えてもらうことができたので、今まで自分と同じ趣味の人達と話すことが出来る環境になかった為とても楽しくいい経験が出来たなと思います。 (高1 北海道)

<本プログラムについて>
プログラム概要および募集要項はこちらから

共催:東京大学先端科学技術研究センター・ポルシェジャパン株式会社

活動報告と動画「LEARN with NITORI@東京都品川区「子どものためのプログラム『お屋敷の秘密を探せ ! 〜日本文化を学ぶ〜』保護者のためのプログラム『お屋敷でゆっくり、子育て作戦会議』」を掲載

更新情報活動報告と動画「LEARN with NITORI@東京都品川区「子どものためのプログラム『お屋敷の秘密を探せ ! 〜日本文化を学ぶ〜』保護者のためのプログラム『お屋敷でゆっくり、子育て作戦会議』」を掲載いたしました。 

LEARN with NITORI 2023 @ 東京都品川区『お屋敷の秘密を探せ ! 〜日本文化を学ぶ〜』『お屋敷でゆっくり、子育て作戦会議』
2023年5月13日(土)

LEARN with NITORI

子どものためのプログラム『お屋敷の秘密を探せ ! 〜日本文化を学ぶ〜』
保護者のためのプログラム『お屋敷でゆっくり、子育て作戦会議』

LEARN with NITORI 2023 @ 東京都品川区
2023年5月13日(土)

東京都品川区にあるお屋敷の秘密を探せ!
1941年に建てられた6422平方メートルの広大な敷地にたたずむ2階建ての和風邸宅。
普段は非公開のお屋敷には、秘密がたくさん隠されている。
子どもたちは、どんな秘密を見つけたのでしょうか。

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

<子どものためのプログラム>
『お屋敷の秘密を探せ!〜日本文化を学ぶ〜』

普段入れないような所に入れたり、家の中の雄大な自然を歩き回ったり、普段やらないような事が出来てとても楽しかった。(高2 東京都)

気兼ね無く会話することのできる同年代と知り合えた志向荘における時間は大変貴重なもので、何事にも代えがたく、また、偉大な成功者である似鳥様のお話や、それぞれその道の探求者である堀田様や高橋様との体験も、見聞を広める意味で素晴らしいものであったと思います。(高3 東京都)

本当に楽しくて、自分の成長のためになったと思います。私は参加していた子供達とはあまり話す機会はなかったのですが、プログラムを支えてくださった大人の方々とは、たくさん話すことができました。気軽な会話で笑うこともできましたし、俳人の堀田さんとは最後に自分の将来のことについて少し深くお話をしました。また、音札作りや俳句作りも、文学が好きな私にとっていい経験になりました。(高2 東京都)

私は今日のプログラムから、世界と触れ合うときの心得を教えていただいた。音タグをつけたり、おもてなしを体験したり、作句して句会に参加したり、それらは全てその姿勢で世界と関わることで世界の新たな側面を知る行為だった。気をつけて少し姿勢を変えてみれば、日常生活でどれだけ気付きや邂逅を見逃していたかを思い知った。 (高1 宮崎県)

慣れないことばかりでつかれたけれど、あの後仲間ができて嬉しかったです。 俳句は感覚を出すのにちょうどよく、接客はちょっと大変でした。 似鳥会長の言葉でこれからに期待できたのも良かったです。(高1 神奈川県)

面白い出会いがあり普段学校では語れない事を沢山語ることができて充実した時間を過ごすことができましたし、感覚過敏があるため普段は出来るだけ感じ取らない様にしているものを、自ら感じようとする事で細かい音だったり空気を感じる事が出来てとても素敵な体験でした。(中3 神奈川県)

<保護者向けプログラム参加者より>
『お屋敷でゆっくり、子育て作戦会議』

今まで、不登校の子どもを持つ親の集まりや講演会へは何度も足を運んでいました。しかし、今回のように発達障害などを併せ持ち、その不器用さのために生きるのに不自由を感じている子どもや、我が子のようにギフテッドのために感じている大変さを共感できる場所ではなかったように思います。いつも、参考になるお話で良かった面も沢山あったのですが、何となくぴったりはまる感じでもなかったように思います。今回、初めて参加させて頂いて、保護者の方々のお話を何度も共感させて頂きながら伺いました。初めて、子どもの事を本当の意味で分かって下さる場所を見つけたと感じると共に、私達だけじゃなく同じように悩みながら頑張っている方々がいるんだと嬉しく思いました。LEARNの方のお言葉もとても温かくて、親子で感じていた孤独感を癒やして頂き、また応援して下さる場所があるという安心感を頂きました。(保護者 神奈川県)

何の先入観も持たずに参加させていただいたので、様々な場面で、新鮮な思考と感情が生まれました。最近は誰かと向き合うことに徹してしまい、自分自身と向き合うことが出来ずにいましたが、他の保護者の方やスタッフの方のお話を伺う中で、自分の子供時代や娘達と過ごしてきた日々、子育てを通しての経験を振り返ることが出来ました。子供達と一緒に俳句の授業を受け学生に戻ったような気分になったり、堀田先生の誠実で丁寧な言葉に触れ、心が温かくなりました。子供達が紡いだ、オリジナリティ溢れる俳句。5・7・5の中での一人一人の自己表現と、保護者の皆さんのお子さんを見守られる姿に、胸が熱くなりました。真っすぐ、ありのままに子供達と保護者にお話しして下さる似鳥会長と高橋先生の姿勢にも、感激しました。そして、あのような素晴らしい和風建築や美術品を身近に感じられる時間を過ごさせていただけたことは、本当に有難いことだと思いました。「本物」や「価値」の意味を知る時間になりました。新しい世界や価値観に触れたいという好奇心からの応募でしたが、娘と一緒に一歩踏み出して、本当に良かったです。(保護者 神奈川県)

 

<本プログラムについて>
プログラム概要および募集要項はこちらから

 共催:東京大学先端科学技術研究センター・(株)ニトリホールディングス