東大先端研LEARNは、科学技術と学びの本質を問い直すセミナー「先端研LEARNが考える科学技術を学ぶ心得とは?」をキャンパス公開で開催しました。
本セミナーでは、森林生態学・環境エネルギー・がん代謝学・動物言語学といった異なる分野で活躍する4名の研究者が登壇。それぞれが、自身の問いと向き合い続ける姿勢や研究の魅力を語りました。単に知識を得るのではなく、「自分の問いに、自分の方法で取り組む」ことの重要性が強調され、参加者に深い示唆を与えました。教育関係者や学生、保護者など多様な立場の参加者にとって、これからの学びを見つめ直す貴重な機会となりました。
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参加者からの寄せられた感想を抜粋して、以下に報告いたします。
— 参加者から寄せられた感想 —
※一部抜粋して掲載しています。
個性豊かな先生達の話を聞いて、世界のいろんなところに面白さとチャンスがあることがわかった。ワクワクは幅広くいろんなところに散りばめられていると思った。(小学生・埼玉県)
今回、好きなことを突き詰めている先生方のお話を聞くことが出来、有意義な時間を過ごせました。例えば、鈴木先生は、生き物が好きという気持ちからシジュウカラの研究を今でも黙々とされていて、そのようなことを自分も作りたいなと思いました。(中学生・広島県)
先生方が好きを極めて今の研究を夢中で追いかけておられる姿が印象的でした。好きな事ややりたい事をやっているんだけれど、それが社会的にも必要とされて、収入まで得られて持続可能というのは、幸せの極みだと思いました。最後のトークテーマについて。学校は「人が育つ場所としての一つの大切な選択肢」だと私は思いました。学校だからこそ体験できることや、学校でなら得やすい学びがあるものの、必ずしも学校でなければいけないというわけではない。多様な学び場所の選択肢があっていい。どの子にも、自分に合った学びの場が複数もてるといいな、と思います。(教育関係者・神奈川県)
研究をされている方々は、それぞれの研究分野への愛が熱かったです。好きでなければ続けられない。どの時点で、「好き」に気づくかは人それぞれではあったようですが、わりと早い時点で「好き」に気づいているように感じました。また共通していたのが、幼い頃から自然の中で過ごすということ。自然や人間に興味を持つことで、「もっと知りたい」が出てくるのだなと思いました。一方で、常日頃小学生を相手にしていると、だれもが科学分野に興味関心を持つのではないと感じています。子供はみな科学が好きとか言うけれど、実験をやってみて「スゲぇ!」で止まる子と「何でだろう? もっとやってみよう!」につながる子の違いは何だろうと考えています。スポーツもみんながみんな好きなわけではないのと同じで、人によるとしか言えないのかな…。研究者の方々の熱いお話は、難しすぎて分からないところもありましたが、その熱量を感じられるだけでも興味を持つことができました。ありがとうございました。(教育関係者・群馬県)
今日は普段ではこれほど短時間に詰めて聞くことができないような貴重なお話しを聞くことができ私自身ワクワクし、また自分の子どもの頃の自分と重ねて思い出し楽しく聞き入ってしまい、気付くと終わりの時間になっていました。また中邑先生の各先生への問いかけも、相変わらず面白く、まとめとしても聞くことができ大変楽しく過ごすことができました。具体的な感想としては、鈴木先生は少年の心を忘れずというより本物の少年でした。「今、鳥の声が!」「鳥の声が聞こえると今やっていたことを忘れてしまう」「検索したことは誰が調べたもの」など、今の生徒たちに1番響いてほしい言葉を気付かせていただきました。大澤先生の、すでにできている1から考えるのではなく、何も無いゼロから考える、1に疑問を持つことの大切さ、Nobody knous the answer。本当にそう感じ、生徒たちにもそれを感じさせることができるプログラムを考えようと思いました。森先生の次世代ではなく次々世代を見据えた取り組みにも感激し、さらに未来を見据えて行動することの大切さや意義に気付かされ、生徒たちにも未来に繋がること、自ら考え興味を持たせようと思いました。飯田先生の風力発電についても初めて知ることが多く、興味のあることに対して本気になるとでいろいろなところに繋がっていき、これからもさらに繋がっていくのだという、明るい未来の見つけ方を教えていただきました。本当にどの先生方の話を聞いても心に響き心が温まる。そして素敵な話を聞くと幸せな気持ちになるのだと感じることもできました。(保護者・静岡県)
各研究室の展示を見てはいたが、直接研究者のお話を伺えたのでとても中身に興味が湧いた。子供と一緒にセミナーに参加できたことで、寝る前に模型のヘビの話や風車の話が出来て嬉しかった。何かのためになるかもしれないから勉強するいうのではなく、人は好きなもの、自分の興味のある分野を突き進んでいたほうが、話題が豊富に話せるし、魅力が伝わると思いました。休憩のない1時間半は子供にとっては長い講義になりますが、情熱がある研究者の側にいると、何か惹きつけられる空気感は意図せず伝わってしまうものだと思いました。参加出来て良い時間を過ごせました。(保護者・兵庫県)
研究者の皆さんが楽しそうにお話されているのが印象的でした。自分が本当に好きなことを話すのってとても楽しいですよね。話を聞いている私もワクワクしましたし、とても前向きな気持になりました。また、私が人に興味があるのは、わからないことがたくさんあるからだと改めて気づきました。人と接したり対話を重ねて理解が深まったと感じた瞬間や、自分にない発想にふれる瞬間、理解しようとあれこれ試行錯誤している瞬間などはいつもワクワクします。また、「学校に主体的に関わり、うまく利用する」という発想は私にとっては新鮮でした。学生時代の自分がいかに受け身だったか、だから社会人になった時に苦労したのだと、納得しつつ、もったいなかったと今更ながら過去の自分に対して反省しました。(会社員・茨城県)
<本プログラムについて>
イベント概要はこちらから
主催:東京大学先端科学技術研究センターLEARN