LEARN with NITORI 2021 @京都府 京都市『對龍山荘プログラム 〜日本の建築・庭園・文化・歴史を考える2日間〜』
2021年12月11日〜12日

LEARN with NITORI 2021 @京都府 京都市『對龍山荘プログラム 〜日本の建築・庭園・文化・歴史を考える2日間〜』
LEARN with NITORI2021

活動報告

『對龍山荘プログラム
〜日本の建築・庭園・文化・歴史を考える2日間〜』
2021年12月11日〜12日 @京都府 京都市

澄み切った本質を希求する心、を育む。

日本庭園を通して「澄ます」感覚を体験するこのプログラムは、
学校教育にはない大切な学びを含んでいます。
流れる水の音に耳を澄ます。研ぎ澄まされた日本料理を感じ取る。
それは、ふだん私たちが触れているファストなコンテンツとは違う。
自らの感度を上げてこそ感じとることができる、これからを生きる上で必要な学びです。
史跡や名所をただ巡るだけの修学旅行ではない。
その場所に身をおいて、ぽつねんと一人いることで
人間に本来備わっている感性を研ぎ澄ます。
そうすることで、澄み切った本質を希求する心を育むことは、
それぞれの人が、それぞれの人生を送る上で、
本来学校で教わらなければならない大切な学びの一つではないでしょうか。

あらゆる人生にLEARN

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

自然やそのままを大切にする引き算の美学
館長の建物の説明を聞いて自然をいかに魅せるかというこだわりが一番心に染みました。館長だけでなく庭師の加藤さんもそうです。【庭屋一如】という言葉通り昔の人が未来を想像して植えた木の一本一本を大切に大切に守り抜き、変わって行く景色の中でいつどこでだれが見ても美しく見えるように維持するのも大変だと思います。その中で滝の音を強調するこだわり。逆に音を消すこだわり。紅葉を周りの山とカモフラージュさせて広く見せるこだわり。でもいつも第一に植物を大切にしている所も感動します。そして土井さんの料理のお話しもとても面白く西欧諸国の人達との価値観の違いや料理と造園の共通点などたくさんの興味深い話を聞かせてもらいました。
二日目は朝から静かにいると、昨日は気付かなかった小鳥のさえずりや、鯉の呼吸など朝だから、静かだからこそ聞こえたり、見えたりするものがあることを学ばせてくれました。そして耳を澄ますと聞こえてくるヴァイオリンの音。水の音と調和して思わず寝そうになりました。そのあと近藤さんや友達と一緒に【4分33秒】を演奏してから近藤さんの話を聞いて、皆さんの話したことには自然やそのままを大切にする引き算の美学的なことを感じ取りました。とてもありがたい体験をできました。(中1 東京都)

変化を楽しむことによって乗り越えられる
印象に残ったことの一つは、土井さんのお話です。その中で、土井さんは「和食は1+1=2ではなく、1.5や3、1になることがある、でも僕はその変化が楽しい」おっしゃっていました。僕は、その考えは和食だけでなく実生活においてもこの事は言えるとおもいます。例えば、僕の趣味である山登りで、もし景色が変わらない所(変化のないただの山道)を登るだけだったらただの地獄です。その中で景色が変わるということによって楽しさを感じることができます。僕は今将来の今年不安を感じていますが「どのような人生になってもこの言葉のように変化を楽しむことによって乗り越えられる」と少し不安が減りました。(中1 兵庫県)

あの場所で過ごしたあの時間
4分33秒の演奏中に聞いた音や外にいたり中でぼーっとしていた時に聞いた音と同じ音は私は二度と聞けないし、あの時に私と全く同じ音を聞いた人はいないんだなと思った。同じ場所で同じことをしたのに聞こえ方も感じ方も人によって違うのが面白いと思った。あの中は人工でも自然で、土井先生が言っていたように自然は流動的だからあの時に見た景色も聞いた音も同じものは次の日にも来年の同じ日にももうないんだと思うとあの場所で過ごしたあの時間はすごく濃いし贅沢だなと感じた。(高2 岐阜県)

ちょっと敷居が高かった日本文化が、グッと近づいたように感じます
過去と現在、近景と遠景、建物の中と外、陰と陽、赤松と黒松、水の音とバイオリンの音色、異なる物同士の融合。 五感を解放して一体となる円融無限。 目に見えないがそこに存在する、例えば水、空気、音、自然を恐れ敬う、日本人の信仰が料理などの文化にも影響している。日本の文化とは、なんて柔軟な広がりを見せるのでしょう。
帰りに京都の駅を見ましたが、モダンで前衛的なのに、黒が重厚で飾りの無さが洗練されていて、正に古きと新しきを融合した古都京都らしい佇まいに感嘆しました。今まで近いけれど遠くに感じ、ちょっと敷居が高かった日本文化が、グッと近づいたように感じます。(50代 東京都)

自然な生き方、在り方
今回のプログラムを通して、自然な生き方、在り方について改めて考えることができた。今回のプログラムの舞台である對龍山荘で、庭園とは離れたジャンルではあるが、土井善晴氏の余計な手を加えず素材そのものを最大限に活かす調理法の話は、日本人の自然観をよく表している例だと思った。今回話を聞かせてくれた方々に共通している点は、ありのままの自然であることの大切さを説いているという点にあると思った。社会や組織が成熟する中で人は特定の価値観やルールによって統制され、時にそのレール上にうまく乗れない人々は傷つき人生に疲れてしまう。一方で、特定の物差しに合わせて生きようとするのではなく、無為自然に生きることで自分の良さを引き出せることもある。(40代 千葉県)

その子の力を信じてみること
皆さんの話を聞いて感じたのは、「奥行き」です。表面だけではわからないもの、奥行きが誰にでも、何にでもあるということ。思春期でもあり反抗期でもあり、場面に応じた障がいの開示についても息子本人なりに思うことが多いらしく、小6頃から、私は数歩、息子より引くことにしています。最初は、気になって気になって仕方がなくて、口を出したいのを我慢していました。口を出さずにずっと観察していると、少しの変化も感じるようになりました。お料理の話やお庭の話を聞いていて、思いました。子育ても、いろいろスパイスをいれて美味しくしようと手を尽くすのではなく、その子の力を信じてみること。日々の中で、ちょっとした変化を見せてくれると、すごく嬉しい事。そんなことを感じました。今回のプログラムは、いろいろな雑事で心ざわついていた時期だったので、とても気持ちが穏やかに、そして皆さんのお話が沁みるように入りました。また、気持ち新たに家族と向き合っていきたいです。(高1 保護者)

<本プログラムについて>
プログラム概要および募集要項はこちらから

共催:東京大学先端科学技術研究センター・(株)ニトリホールディングス

LEARN with NITORI 2021 @北海道 余市『サクランボの秘密を科学する』プログラム
2021年7月18日

LEARN with NITORI 2022 @北海道『サクランボの秘密を科学する』プログラム
LEARN with NITORI2021

『サクランボの秘密を科学する』プログラム
   2021年7月18日 @北海道 余市

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一番甘いサクランボはどこにある?!甘いサクランボの探し方なんて教科書には載っていないけれど、教科書に載っていないからこそワクワクする学びだってあるはず。学校の勉強が嫌いな子も、物足りなく感じている子も、学びの場所はまだまだある。今回の舞台は、果樹園。自分で甘い果物ができる仮説を立て、サクランボを探し、検証して・・・果たして、甘いサクランボは見つけられたのでしょうか?

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

自分で見たり、聞いたり、触ったり
直接体験することがおもしろかったです。まだまだ知らないことや、やったことのないものがたくさんあるので、次も活動に参加したいです。(中1 北海道)

LEARNの学びは楽しかった
僕はさくらんぼの甘いものは見つけられなかったけど、美味しくないのは見つけることができました。糖度10以下はないと聞いていたけれど、糖度7の美味しくないさくらんぼを見つけたら、ビックリしていました。 学校での勉強は楽しくないのですが、LEARNでの学びは楽しかったのでまた参加したいです。(小5 北海道)

日常の中にも学びの種がある
息子は、学校で先生がクラス全員に対して教科書の解説をするという授業が苦手で、学びのスタイルを模索しておりました。今回の「サクランボの秘密を科学する」は、日常の中にも学びの種があり、どんなサクランボが甘いのか、甘くないのかと興味を持って取り組むことで、学びが深まるのが実感できました。また、大人になっても学び続けることの大切さに気付きました。(小5 保護者)

学校に行かずとも、生活の中でも工夫次第で、学習出来る事、気付きを持ってくれる事
実践していきたいと思っております。娘は、取り立てて特技もない訳ですが、それでも、こういった子どもを見守って育てようという取り組みに、より安心感を覚えました。何か秀でた才能を見つけないと!という焦りもどこかにありましたので、ここも救われた思いです。(小5 保護者)

好奇心をくすぐる様な学びで楽しかった様子です
毎日学校に行きたくないと言いながら登校して授業は、本を読んでいるか寝ているかのどちらかで、学校の授業には物足りなさを感じ、本人にとっては苦痛のようです。 学校以外の学び場ではイキイキとしていて、帰りには『あー楽しかった!また行きたい!』と会話して帰宅しました。(小5 保護者)

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共催:東京大学先端科学技術研究センター・(株)ニトリホールディングス

LEARN with NITORI 2021 @宮崎県 五ヶ瀬町『子どものアルバイト体験 〜自分で働いて晩ご飯を食べよう〜』プログラム
2021年10月2日  

LEARN with NITORI 2021 @宮崎県五ヶ瀬町 『子どものアルバイト体験 〜自分で働いて晩ご飯を食べよう〜』
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『子どものアルバイト体験
〜自分で働いて晩ご飯を食べよう〜』プログラム
  2021年10月2日 @宮崎県 五ヶ瀬町

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普段食べている毎日のご飯。これには何円かかっているのだろう。
ご飯を食べられるには、どれくらい働かなければならないのだろう。
農家さんのお手伝いをして、働いた分だけ農作物をいただきます。けれども、農家さんにはお肉がありません。お肉を食べたくなったらどうする?
宮崎県の豊かな自然の中で、働くことの楽しさと産業や経済の仕組みを体験的に学ぶことで、普段の暮らしに少し違った視点が与えられたかもしれません。

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

ぶどうがりをしました。
一つたべてみると、ゼリーみたいなしょっかんで、あまりじゅくしていませんでした。帰ったらごはんをたべて、みんなであそ山を見ました。プロジェクトで楽しかったことは、バイオリンです。はじめて本物を見たのでワクワクしました。もう一つは、肉を食べた時です。五ヶ瀬ははじめてだったので、また行きたいです。(小4 宮崎県)

うれしかったこと
5つ葉のクローバーをみつけられたこと
焚き火でお肉を食べられたこと
畑でハーブを収穫したこと
五ヶ瀬に来られたこと
夜金星を見つけたこと
バイオリンを初めて聴いて、最前列で聴いたこと
山で転がったこと
友達ができたこと。また会いたいと思った
畑の近くで綺麗な石をみつけたこと(小4 宮崎県)

働くことについて
お茶じゃなくてハーブの葉を摘んだ 摘んだ
ハーブの葉を干した
手首が痛くなったが楽しかったしいい経験
自分の親もこんな感じなんだと思った
昼ご飯は、綺麗な景色を見ながら食べた
働いた後だからすごくおいしかった (中3 宮崎県)

いろいろ背負いすぎている自分に気が付きました
食べれればなんでもええんです。音楽は競争じゃないから。カーテンにくるまってる方が話が良く聞こえる。死ぬ訳じゃないから。
魔法の言葉に沢山出会いました。いろいろ背負いすぎている自分に気が付きました。
そして、それは子供が成長する機会を奪っている事だと気付きました。
素敵な時間をありがとうございました。(保護者)

周りの環境によって子供の適応に影響がでること実感することができました。
始める前は初めての経験で緊張して不安がっていたのですが、親と離れて仕事場に行き、仕事を習うと真剣な表情で作業に取り組む姿を見ることができました。他にも初めての人と仲良くなり、自分の望む農作物とトレードしている姿も見ることができました。普段はタイムスケジュールを意識して動くのが苦手でこちらが手をかけたり声をかけたりすることが多かったのですが、ゆったりとしたスケジュールの中でのびのびと活動することもできたようです。周りの環境によって子供の適応に影響がでるという中邑先生のお話を実感することができました。娘の成長した姿を見ることができて嬉しかったです。(小4 保護者)

好奇心をくすぐる様な学びで楽しかった様子です
毎日学校に行きたくないと言いながら登校して授業は、本を読んでいるか寝ているかのどちらかで、学校の授業には物足りなさを感じ、本人にとっては苦痛のようです。 学校以外の学び場ではイキイキとしていて、帰りには『あー楽しかった!また行きたい!』と会話して帰宅しました。(小5 保護者)

大人が手出しをせずに、見守るということの大切さ
宮崎県内の様々な所に住んでいる、また年齢も違う子どもたちと五ヶ瀬の子どもたちが一緒に同じ場所で「働く」ことを通じて、最初は保護者の近くにずっといた子どもたちが、子どもたち同士で話したり、協力したりして仕事に取り組む様子をみることができました。
私が驚いたのは、作業が進み、仕事が少し早く終わった際に、子どもたちが自ら、次は何をすればいいかを聞いている姿も見られたことです。実際に農家さんも子どもたちができる仕事があるか不安だったが、子どもたちの仕事の速さに驚いていて、アルバイトしてほしいくらいだとおっしゃっていました。子どもたちも大人と同じように働くことができ、大人の助けなしでも、子どもたちは自分で考えて行動することができ、大人が手出しをせずに、見守るということの大切さが分かりました。子どもたちを見守っていると、一番学年が上の子どもが下の学年の子どもたちをまとめる姿や楽しませる姿も見ることができ、違う年齢の子どもたちが集まって同じことに取り組むことの良さもみることができました。(学生ボランティア)

<本プログラムについて>
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共催:東京大学先端科学技術研究センター・(株)ニトリホールディングス
共催:宮崎大学教育学部・地域資源創成学部
後援:宮崎市教育委員会・五ヶ瀬町教育委員会

LEARN with NITORI 2021 @長野県 軽井沢町『飛行機で電気のない場所に降り立ったら!?』プログラム
2021年9月11日〜12日

LEARN with NITORI@長野県『飛行機で電気のない場所に降り立ったら!?』
LEARN with NITORI2021

『飛行機で電気のない場所に降り立ったら!?』プログラム
2021年9月11日〜12日 @長野県 軽井沢町

飛行機が不時着し、森の中で1日を生き延びなければならなくなったら。森の中では何が聞こえるのでしょう。何が見えるのでしょう。何を感じるのでしょう。感覚が研ぎ澄まされた時、雄大な自然への魅力を様々に感じることができるかもしれません。そして、森の中で過ごす1日には、現代の日常では決して知ることのできない「何か」がたくさん詰まっています。それらはきっと、君の世界と興味を広げてくれるはずです。

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

当たり前のことが当たり前じゃなくなってから、そのありがたみに気づく
段ボールで寝たことなどなかったため、最初はテントで寝るつもりだった。しかし、テントが一人だと立てられなかったため、しかたなく段ボールで寝床を作って寝た。虫が入ってきそうな穴は全てガムテープで塞いだ。おかげで虫は全く入ってこなかった。 段ボールで寝ると体の節々が痛くなるし床がかたくて全然眠れなかった。しかしこうして実際にやってみることで布団や枕のありがたみに気づいた。当たり前のことが当たり前じゃなくなってから、そのありがたみに気づくのだろう。(中3 千葉県)

りんごひとつでもお腹が結構いっぱいになったことに驚いた
場所選びを焚き火の煙が来ないところで、広くてたいらなところを探してそこに拠点を作った。

段ボールの中だったからか、思ったより夜も寒くなかった。
りんごひとつでもお腹が結構いっぱいになったことに驚いた。
水が思ったより減らなかった。
似鳥会長のお話がものがたりみたいですごくおもしろかった。(中1 東京都)

2日間を自由に使って沢山の事を学ぶことができた
学校の授業はすごく簡単なのに、一つの問題に時間を無駄に消費するので先に問題を解いておこうと思っても言われた通りに行動しないと怒られるので決まった時間に決まった数の事しか学ぶことができないけれど、この2日間は自由に時間を使って良かったので学ぶことの数が決まっていなかったので、いつもの2日間より、キャンプに行った2日間の方が沢山のいろいろなことを学ぶことができたので、すごく良かったと思います。(小5 栃木県)

何時に寝たかも分からないし、何時に起きたかも分からなかった
一番心に残った事は火起こしに苦労したことです。SOS券を使っても火がつかず、火起こしの大変さを知りました。また火がつかなかったためあった食材も加熱することができなくておなかが減りました。でも同じテントで泊まった人と仲良くなったり、みんなで鬼ごっこをしたり、とても楽しかったです。いつも当たり前だと思っていることに大切さ、水や火がいつでもつかえること、毎日お腹いっぱい食事ができることのありがたみを知りました。また時間もわからなかったので何時に寝たかも分からないし、何時に起きたかも分からなかったので、時計がなければ困ることがたくさんあるなと感じました。(小5 長野県)

キャンプで学んだことは、自分で考えてやること
テントのことや火をたく時のことこと、朝ごはんのことを自分で考えてやってとても楽しかったです。また身についたことは、
・後のことを考えて行動すること。
・どうすれればいいか考えること。
・一番重要なことを優先してすること。
の3つが自分で身についたものだと思います。(中1 長野県)

自分も頑張ろうと思いました
とても疲れましたが、普段できないことなので、体験できてよかったです。スタッフさんが言っていたように、災害時にも使えるスキルだと思います。僕はスタッフさんたちとキャンプファイヤーを囲んで話をするのが一番楽しかったです。
他の子たちは、ほぼ皆年下で、昔の自分を見ているように思ったりしました。ある男の子が不登校ということを教えてくれて、つらい理由も話してくれました。自分も同じ状態だと教えたら、どのように出席日数を取ったりしているのか?など質問もしてくれました。自分より若いのに大人のような子もいて、自分も頑張ろうと思いました。(中3 東京都)

「キャンプの感想」
火を絶やさないように、段ボールをちぎって火の燃料にした。次にやることはラーメンを作ることだ。ただだんだん初対面の友達とも打ち解けてきて、なんだか面白くなってきて、だんだんとふざけ合うようになって、ひどいラーメンが仕上がった。食べられたものではない。もうこうなったらもっとふざけてしまえ。次はパイナップルの缶詰を開けよう。普通なら失敗しようがないが、缶切りなど使ったことはない。結局力業。投げたり、石で叩いたり。何とか開いたけど、汁が飛び飛び散ったし手もベタベタでなんだか食べた気がしない。
朝は4時に起きて、外はもう明るかった。空気がおいしい!すっきりした目覚めとまではいかないが、いつもと違う新鮮な朝を感じた。それから、みんなを起こして、また火おこし。チョコをもらって、みんなで食べて、でも朝ご飯がチョコなんて家では考えられない。一晩、親から離れて過ごして、やっぱり会えた時は嬉しい。でも、親なしキャンプも友達がたくさんできて楽しかったから、もう一回やりたい!(小5 東京都)

ステレオタイプをなくし、多様な考え、個性を尊重するようにしていけば家族も幸せになるのかなと思った経験でした
新型コロナウイルスが流行し未曾有の危機を迎えたことで、仕事にだけ集中し、家族との時間、子育てもほとんど妻任せで、妻や子供の話を真剣に聞くことをしていなかったと猛省しました。同じ悩みをもった親や異業種の方の多様な意見を聞き、家族の幸せを一番にと思って参加してみました。焚火をしながらのBBQではいろんな悩みや、多様な意見を聞くことができました。社会が勝手に決めつけている役割さえ改めて考えさせられました。ステレオタイプをなくし、多様な考え、個性を尊重するようにしていけば家族も幸せになるのかなと思った経験でした。(中3 保護者)

ルールがないからこそ自分で考え、選択し、行動するということができるのだ、と改めて感じました
子育てでは、なるべく口出ししない、自分で決めさせる、と意識しているつもりが、どうしても目に入ってしまってついこちらのやり方を選択させてしまうという機会が多かったと思います。プログラムを通して、食べなくてもいい、寝なくてもいい、学ばなくてもいい、目的がなくてもいいと、ルールがないからこそ自分で考え、選択し、行動するということができるのだ、と改めて感じました。 苦手なセロリをそのままかじったこと、初めて会ったお友達と一緒に寝床を作ったこと、 スケジュールの無い1日を過ごしたこと、全て娘にとっての良い経験になったと思います。(小4 保護者)

学ぶ楽しさ・生きる喜びを見出すきっかけ作りになったのではないかと想像しています
「もう二度と参加しない」。
これが息子の第一声でした。11年しか生きていない上、モノに関しては何不自由なく育った彼なので無理もないかもしれません。喉が渇いて、お腹が空いて、寒くて、疲れが溜まって、そしてそれがイライラに変わった彼の素直な感想だったのだと思います。そんな彼でしたが、帰宅後にお腹が満たされてリラックスするとご機嫌に戻り、お夕食時には今回の体験談を語り止まないほどでした。早々に飲み干したため水無しで過ごした 15 時間強、汚れた手で掴んで食べた麺のお夕食、土の上に段ボールを敷き、寝袋を掛け布団代わりに過ごした寒くて眠れない夜、について熱く語っていました。火起こしによる数カ所の指の負傷も痛いと言いながら、どこか誇らしげでした。
似鳥会長の講演では、ハラハラするような態度でしたが、「悲しかったから」と言って大変詳しく覚えており、どれほど彼にとって刺激的な内容だったかが分かりました。同時に、聞いている態度と記憶している内容量は必ずしも一致しないと反省させられました。まだまだ乗り越えなくてはならない不登校問題はありますが、学ぶ楽しさ・生きる喜びを見出すきっかけ作りになったのではないかと想像しています。(小5 保護者)

この経験がすぐには役に立たなくても、きっと息子の人生の中で、何かの支えになってくれる時が来るのではないかと強く思える経験でした
今回のプログラムは、子どもが想像していたよりも過酷だったようで、翌朝のお迎えの 際には、『喉が乾いた、お腹も空いて僕はいっぱい我慢した、もう帰る!』など、本当に不機嫌そうでしたが、移動の車の中で、お茶や昨日の食べ残したパンなどを口にしたことで気持ちが落ち着き、プログラム中での出来事を少しずつ話し始めました。
火がなかなか着かず苦労したこと、ついたときの喜び。 箸がなくて、ラーメンを冷たくなってから手で食べてまずかったこと。 腕時計がない中で時間を知るために、星の位置で予測しようとしたが、たくさん木がはえていて空が見渡せず、うまくいかなかったこと。
一番仲良くなった友達と寝袋で寝ていたら、その友達がキツネに顔を舐められてビックリしたこと等々、沢山話してくれました。
今回のミッションでは、息子の気持ちが大きく動いた瞬間が詰め込まれていたと感じて います。この経験がすぐには役に立たなくても、きっと息子の人生の中で、何かの支えになってくれる時が来るのではないかと強く思える経験でした。(小5 保護者)

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共催:東京大学先端科学技術研究センター・(株)ニトリホールディングス

LEARN with Porsche 2021 @北海道『夢に向かう力を引き出すプログラム』
2021年8月27日〜31日

LEARN with Porsche 2021 @北海道『夢に向かう力を引き出すプログラム』
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『夢に向かう力を引き出すプログラム』
2021年8月27日〜31日@北海道

Play Video about LEARN with Porsche 2021 @北海道『夢に向かう力を引き出すプログラム』森の馬小屋を探そう
Play Video about LEARN with Porsche 2021 @北海道『夢に向かう力を引き出すプログラム』ロープ一本で馬を捕まえろ
Play Video about LEARN with Porsche 2021 @北海道『夢に向かう力を引き出すプログラム』ポルシェ911を測って乗ろう

プログラムの中身は一切知らされないまま、集合場所の新千歳空港に集まってきた子どもたち。緊張や不安を見せながらも、これから何が始まるのだろうというワクワク感も滲み出ています。情報機器を使わず、非日常的な経験や体験、人との関わりを通して、答えを導き出せるようなカリキュラムの中で、何を思い、何を感じ、何を考えたのでしょうか。芽吹いたものは、未来の壁に立ち向かっていく力に、そして、夢に向かう力に繋がっていくと信じています。

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

 「学びに関する価値観の変化」

プログラムを通して、私が考える「リアリティのある学び」は、誰がいつ何を発見してもいいこと、自分ごととして本気で考えること、そして心が揺さぶられる感覚に変化した。「誰がいつ何を発見してもいいこと」は、LEARNにおける最大の特徴の一つだと思う。私が普段触れている学びには、たいてい発信者側がある答えを用意している。それ故に、答えを「当てる」という意識が常にあった。本来何を感じてもいいはずの自然の中でさえ、「何を感じたか」と問われると、その人の正解を当てないといけないと思ったこともある。しかし、LEARNでは正解がないというポリシーのもと安心して自分が感じたことに向き合うことができた。驚いたのは、自分がどんなに気づいたことを言っても、他の参加者の気づきとかぶることがほとんどなかったことだ。馬やトラクターに触れた三日目の夜に彼らが共有してくれた、「ブレーキが2つあるトラクターは馬に似ている」だとか、「馬に乗って目線が変わったことで世界が違って見えるように、普段の生活でも目線を変えて違う世界を見られるかもしれない」などといったアイデアは私には全くなかった。活動に共通の目的がないことで、それぞれが別々のことを学び取れることが新鮮に思えた。(高2 青森県)

 非日常の楽しさの中でそれぞれが偶然から学びを得る

私が何よりも面白いと思ったのは、このプログラムで○○を学ぶ、という目的がほとんど示されなかったことだ。提供される学びを吸収するのではなく、自ら学びを得る教育は初めてだった。これまで私は無目的な学習を無価値だとみなしてきたが、本当に楽しいことに目的などないと思い出した。幼児が遊びから学ぶように、非日常の楽しさの中でそれぞれが偶然から学びを得、夢とそれに向かう力を掴めたのではないかと思う。 同時に、本物に触れることの重要性も知った。テレビで見る馬と直で触れる馬は全く違った。最終日、あるメンバーが言った「これまで生きてるって感じたことがなかったけど、馬に乗ったとき自分生きてるなぁって感じた」という言葉。自分より大きな生き物に触れ、その体温を感じる乗馬で、初めて生を感じられたというのは、とても示唆的だと思う。いくら電子機器が発達しても、いや、だからこそ、私たちはやはり生身の体験 から生を感じるのだ。 客観的に見れば、最初は何をするのか分からない、形になった成果物が出るわけでもない、誰かに貢献する訳でもない、というなかなかにチャレンジングなプログラムだったと思う。しかし、普段学校で、勉強やスポーツで目に見える結果を出すことを要求され、最近は中高生にして社会によいインパクトをもたらす人間になることを期待される私たちにとって、このような場は本当に貴重だ。誰かと比較して順位をつけられない、素の自分でいられる場所だからこそ、自分と向き合い、他者を認められたのではないかと思う。(高3 鹿児島県)

「LEARN」の気づき

この4日間、初め僕はいろんな性格の人たちとの必要とされないコミュニケーションにそこまで積極的にはなれなかった。だがしかし、会話をしないと寂しさを感じて会話をしたくなるという。会話能力の自信が消えたと共に、そういう自分の人間らしさに気付いたことも大きな発見だと思う。ここで言っておきたいのが、集まった参加者の人がみんなそれぞれバラバラで分かち合うことのない人たちであったかというとまた違う。それぞれが悩みを抱えていて、将来をしっかり見つめているそういう人たちが多いように思ったし、そういう人たちであるからこそ分かち合えるものも多くあった。それぞれのもつ哲学、パーソナリティ、夢、そういうことは意外に語り合うのが難しいのかもしれないがここにいる人たちはそうではなく躊躇なく話し合っていた。そうやって話しているうちに、自分の言葉が相手に影響を与えうることに気付いたし、自分の子供のころから変わらない性質に誰かが気付いてくれてそこを深堀させられることもあった。そういうコミュニケーションを誰に言われるでもなく自主的に集まって語り合っていたあの瞬間も居心地のいい時間だった。「君の夢は何か」と問われて、とっさに「哲学者として文章を書くこと」言ってしまった。私の夢や目標は常に一つに定まったりすることはなく、いろいろなことに手を出していたのだが、周りの人が私の夢を聞いて「素晴らしいことだとおもう」という風に反応してくれたり、プロジェクトを通して見えてきた自分の性格や興味というのを照らし合わせてみるとこの道は案外悪くないんじゃないかと思えるようになってきた。(高2 東京都)

本プログラムが、トラベルWatchさんの記事に掲載されました。
よろしければ、下記よりご覧ください。
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1359387.html

 

<本プログラムについて>
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共催:東京大学先端科学技術研究センター・ポルシェジャパン株式会社

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Activity Report

A program that empowers people to reach for their dreams
August 27-31, 2021 @Hokkaido

The program was a 5-day outdoor program administered in Hokkaido. The participants had not been informed of the contents of the program in advance, what they do when and where. The activities in the program included finding out a transportation route to reach a certain place “without using any digital device,” catching a horse “just with one rope,” and measuring the size of a car “just with a ruler and a roll of tape.”