「あなたのやり続けていることを送ってください。」と公募したら 自薦と他薦であっという間に100点が集まりました。 描き続ける人。つくり続ける人。調べ続ける人。やり続けている人は、締切などなくてもいつでも出せるのでしょう。 何かの役に立つ、ではない。何かの影響を受けた、でもない。 教育にも、メディアにも、何にも毒されていない作品たち。見る人がどう思うかなんて関係ない。本当にそのことが好きで、ただやり続けている。
そんな嘘のない作品に出会える展覧会です。
展覧会は、会場展示・オンライン展示を行い、8日間に渡って行われた会場展示には、675名の方にご来場いただきました。また会場展示最終日に行ったオンライン鑑賞会には、230件の視聴お申し込みをいただきました。
展示会場となったのは、美術館ではなく井の頭公園のそばにある民家。白い美しい空間にポツンと掲示するのではなく、アートが家の中に自然と溶け込むように、イラストレーターの伊藤桂司さんが一点ずつ配置を考えてくれました。スペースの都合で一部のみの実物展示となりましたが、集まった100点の作品画像をリビング中央の壁に投影しました。出展者や関係者だけでなく、教育・アート関係者、そしてふらっと立ち寄ってくださった多くの方々に足を運んでいただきました。会場の様子は下記より、出展作品は特設サイトにてご覧いただけます。
会場展示の様子
◯会場展示
2024年5月1日(水)~ 4日(土)、 9日(木)~ 12日(日) 8日間
◯オンライン展示
2024年5月1日(水)~公開中(2025.4.7現在)
◯オンライン鑑賞会
2024年5月12日(日)16:00-17:00
登壇者:伊藤 桂司/イラストレーター、髙木 基/コピーライター、中邑 賢龍/東大先端研 シニアリサーチフェロー
出展作品は、特設サイトにてご覧いただけます。
▼「やり続ける展」特設サイト
https://yaritsuzukeru.learn-project.com/
<会場展示の感想>
多種多様な作品に実際に触れて、改めて人の感性の素晴らしさに気付かされました。普段何気なく床に転がっている子供の作品1つにこんなに素晴らしい想いがあることに改めて気付かされる展示でした。素晴らしい機会をありがとうございます。(30代 群馬/出展者家族)
保育園の頃から不登校で、他者と交わろうとしない息子でしたが、得意なこと興味がたくさんあり、それを初めて認められた展示会だったので、愛知から車で見学させてもらいました。みなさんの作品からたくさんの好きが溢れていて、心地の良い空間でした。息子の作品について展示会の場所で実際に関係者から話をお聞きすることができ感激でした。これからの息子の人生の大きな力になることでしょう。(40代 愛知県/出展者家族)
好きなものをただやりたくて始めたはずなのにやってたら嫌いになりそうになってて今の自分には雑念が多く、もっと素直に好きなものを楽しめばいいんだと改めて感じられました。 (20代 東京都)
自分にとってやり続けられる事は何か、他者の考えや価値観に左右されないものは何か、そういった事を考えさせてくれる、とても新鮮で楽しい時間でした。スタッフさんがこの展示会のコンセプトや目的、作品を作った方達がどういった人なのかといった説明をして下さって、とても楽しかったです。自分も時々趣味で絵を描いたりするのですが、最近は仕事や家の事情があり描くことが出来ませんでした。そこから絵を描く気持ちが遠くなってしまっていたのですが、久しぶりに描いてみようと思う事が出来ました。(30代 東京都)
個性あふれる素晴らしい作品ばかりで、心の底からのエネルギーを感じました。 (70代 東京都)
近くを通るたびに、何かなと気になっていたので、今回見ることができて良かった。子どもたちが作り続けているのが良いと思った。たまごの作品(81番)が気に入った。(90代以上 東京都)
誰かに言われたからではなく、やり続ける(続けてしまう)こと、自分にもあります。 ここまでの熱量ではない気がするし、途切れ途切れではありますし、人に見せられるものではないのですが、でも、この展覧会を見ていたら、なんだかそんな自分も肯定したくなりました。会場も素敵で、その時に入ってきた日差し、たまたま聞こえてきた公園での弾き語りも合わせて、良い空間で時間を過ごせたなと思います。ありがとうございました。 (30代 神奈川県/LEARN ROOM登録者)
<オンライン鑑賞会の感想>
いままでは色々なことがらに対して「やり続ける事に意味があるのか」「途中で何か切り替えるべきでは」ばかり考えていました。今回のやり続ける展のオンライン鑑賞会をみて、自分の中で最終的な答えは出しきれませんでしたが、「やり続ける事に間違いや100%の正解はない、まずはやり続けよう」と思えました。(30代 埼玉県/LEARN ROOM登録者)
アートは人に温かな気持ちを与えるモノだと実感しました。今回の作品達のエネルギーや思いが伝わってきたのだと感じました。しかもウェブ越しで。実際見たらもっと惹かれるのだと思います。そして何より作品についてのコメントや背景を知ることが作品達への思い入れが深まりました。(50代 島根県/LEARN ROOM登録者)
現地に赴く事が出来ませんでしたが、HPで色々な作品を見ることが出来、現地はさぞ面白く楽しい美術館になっていただろうと思いながら本日視聴いたしました。 また「やり続ける展」を開催して頂けたら有り難いです。(50代 福岡県/出展者家族)
やり続けている大人達を身近に目のあたりにできて、希望や勇気を与えてくれるし、そのことが大きいし身にしみるし心の中では感動していました。いとう先生の小さい頃の絵が今もとってあって、特にマンガのお化けのキャラの絵は本物を僕は知らないのに、いとう先生が小さいころに見えていたままのお化けのマンガなわけだし、かわいいから楽しくなって笑いがこみあげてきました。他の人の作品紹介で、作った人が大人もいたし低学年もいたし特性のある人も無さそうな人もいたし、区切られていないところが居心地がよかったです。(10代 福岡県/出展者)
<本プログラムについて>
プログラム概要および募集要項はこちらから
主催:やり続ける展実行委員会、東大先端研 個別最適な学び寄付研究部門LEARN
協力:株式会社atacLab
アートディレクション:伊藤 桂司
インストーラー:齋藤 茉弥