LEARN with Porsche 2023
君の学びを変えるサマーセミナー「動かなくても学べる時代にあえて、移動しながら学び、考えてみよ!」
2023年8月21日~25日

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活動報告

君の学びを変えるサマーセミナー
「動かなくても学べる時代にあえて、移動しながら学び、考えてみよ!」

2023年8月21日(月)~25日(金)@日本

約束の時間に集合するとスタッフらしき人がいない。似たような小型スーツケースを手にリュックを背負う若者に、不安ながら「君もLEARNですか?」と声をかけてみる。気がつけばスタッフがいなくても仲間と自己紹介が終わっていた。必要があれば人は自ら動き出す。このプログラムはそんなシナリオがあちこちに散りばめられている。彼らは自ら動いて、学び、考えていく。これまで見落としていたものに気づき、素通りしていた人を意識し、自分の社会の幅を広げていけただろうか。

LEARN with Porsche 2023のプログラムがトラベルWatchの記事に掲載されました。
よろしければ、下記よりご覧ください。
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1532893.html https://travel.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1533303.html

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

高校生最後の夏。受験勉強から離れ、初めての土地で刺激を受け続けた五日間は、私に自分と世界を見つめ直す視点を与えてくれた。プログラムを通じて、私は自身の消極性を再認識した。例えば、集合場所のマクドナルド前では参加者に話しかけるまで二十分ほど躊躇したり、宗谷本線にては大河内さんと社交辞令しか交わせなかったりと、アクションを起こすまで抵抗を見せてしまった。この躊躇いは私の「間違えてはいけない」という緊張から来ていると思う。私はなまじ成績が優秀なばかりに模範生として評価されてきたので、期待を裏切ることへの恐怖を抱えている。この恐怖が枠にはまった行動しかとれない消極性に変質し、五日間で何度も抱いた「深い会話をしたかった」「チャンスを掴みたかった」という後悔を引き起こしてしまった。 (高3 千葉県)

岡本さんはお節介焼きだったし、笑う時は楽しそうだった。要するに、人間味があった。損得で言えば、岡本さんは礼文島を出るという選択をしなかった。しかし、「地元の礼文島で漁師をやるよりも、島を出て会社員でもやった方が安定するのでは?」と、もし岡本さんが理屈や損得で動く機械ならとっくに島を出ていただろう。しかし岡本さんは自分の育った島が大好きで、一度も島を出ていない。このような人の話を聞いたことはあっても、実際に目の前で見て話したことは無い。そういう意味では、僕は礼文島で初めて人間に出会えたのかもしれない。 (高3 静岡県)

斎藤さんの仕事は、天候や器具の故障など、人間によらない外的要因でその日のやること、やれることが変わる。自分が進もうとしている医学の道とは違う日々を体験し、環境の違いからくる自然や仕事に対する考え方の違いを学ぶことができた。ここから先、自分は医学、脳神経科学の道に進もうと考えている。学習し、生きていけばいくほどどんどん関わりを持つ人が自分と似たような性質を持った人になっていき、このプログラムで会ったような人とは関わる機会が少なくなっていくだろう。しかし、自分が入り込んでしまっているなと思ったときは、このプログラムで出会った人、この社会には自分と同じことを考えている人は思ったより少なく、様々な考えを持った人たちがいるという事を思い出し、一歩引いて冷静に、しかし熱心に自分の夢を追いかけて生きたい。 (高2 兵庫県)

時間に追われ、お金そのものに価値を置いている街の生活は豊かなものではありますが、何か窮屈さがあります。その窮屈さに、島の生活や人々の様子を見たり体験したりして初めて知ることができました。島の生活は閉鎖的で保守的でありながら、街にはない自由を感じました。今まで知ることのなかった価値観を知ることで、初めて自分の今置かれている「普通」や「常識」が、他の人にとっての「普通」ではないと実感しました。 (高2 郡馬県)

今まで主体的な動機から学びや探究を目的としたプロジェクトに申し込んだことが一度もありませんでした。振り返ってみると人と関わらずに受動的に生きてきたように思います。そして、このプロジェクトに申し込んだことがその態度からの転換点だったと感じます。長い間同じだった態度を変えるほど、このプロジェクトに惹かれた理由があります。それは、明確な目的や到達地点が設定されていないLEARNの趣旨が、私の人生観と同じようなものだったからです。私は自己のアイデンティティや社会への向き合い方を見極めている真っ最中です。一人で行き詰っていた時にこのプロジェクトの存在を知り、「未来へ進むためのヒントや刺激を得られるかもしれない」と大いに期待することができたのです。だから、いつもの「どうせ選ばれない」「わざわざ名前も知らない誰かに会いに行くなんて面倒だ」と思う消極的な心を無視してフォームに長い文章を打ち込んで提出しました。そしてLEARNに参加できることが決まり、旅を終えて帰ってきた今、あの行動は正しかったと感じています。 (高1 大阪府)

<本プログラムについて>
プログラム概要および募集要項はこちらから

共催:東京大学先端科学技術研究センター・ポルシェジャパン株式会社

LEARN with Porsche 2023 ものづくりの好きな高校生集まれ 60年代の空冷ポルシェを甦らせよ! –人や機械からものづくりの知恵を学ぶ5日間–
2023年8月3日~7日

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ものづくりの好きな高校生集まれ
「60年代の空冷ポルシェを甦らせよ!〜人や機械からものづくりの知恵を学ぶ5日間〜」

2023年8月3日(木)~7日(月)@北海道清水町

ものづくりや車好きの高校生が、60年代の空冷ポルシェのレストアに惹かれて集まってきた。あの911をレストアできるなんて夢のようなプログラムだと思っていたが、現地で告げられたミッションに彼らは一瞬戸惑うことになる。このレストアには教科書もなく、故障部分をコンピュータで自動診断することもできない。そしてその修理は、設備もない馬小屋前で行う。頼れるのは自分の知識と経験とそして思考。車の状態を見ながら、板金、塗装などの作業を行う。現場で作業をこなす経験に基づき身につけてきたであろう専門家の知恵の凄さに感嘆し、ものづくりの面白さに改めてワクワクした。

LEARN with Porsche 2023のプログラムがCar Watchの記事に掲載されました。 よろしければ、下記よりご覧ください。
https://car.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1525343.html
https://car.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1525833.html

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

初日はタイヤ班で作業した。タイヤのビード落としでは、これまでタイヤチェンジャーという機械に頼るやり方を教わってきたので、自分たちだけの力ではタイヤレバーを使っても(タイヤが外れず)苦戦していました。しかし、次郎さんが廃材から作ったL型の鉄を使うことで、いともたやすくビードが落ちました。それだけでなく、ボルト1本回すときにさえ、「そいつの限界を手探りで調べながら作業しろ。」と言われたように、一つ一つの作業を大切にしているからこそ、その中で、やっている人にしかわからない工夫が生まれるのだなと感じました。 (高2 岐阜県)

直していくうちにトラクターに愛着がわいてくる感覚であったり、自分の大好きなことを同じ熱量で話し合える楽しさであったりと、これまでの環境では味わいたくても味わえなかったたくさんの経験をすることができました。 (高2 福島県)

普段はロボットをmm単位で計算していたけど、車はタイヤをハンマーでたたき落とすなどダイナミックで驚いた。他にもオイルの役割を学んで、空気を入れる逃げ道を作ったり、いろんな工夫をすることも興味深かった。車もロボットも工夫しながら作るのは心がワクワクすると思った。 そして参加者も大人たちも最高だった。僕は大人の意味不明の圧力が苦手で、日本の中学は運動会とか修学旅行とか楽しいこと以外、中2から行かなかったけど、今回出会った大人は理解できない圧をかけてくる人もいなく、怒っているにも理由があって納得がいった。 (高2 アリゾナ州)

レストアの作業は、動画や本とかで知識を得ることはできるけど、経験した方がより深くわかるし、経験したからこそ得る知識もあるんだなと思いました。また、モノをしっかり観察したり視野を広げる大切さ知りました。 僕はボンネットを中心的に作業しました。ボンネットの凹みをきれいに戻すのがとても大変で、ハンマーで叩いたり溶接や切断をしたり、パテをもって形を作ったりなど、作業を繰り返してなんとか形にしました。一緒に作業した1年年上の子の技術や経験がとてもすごいなと思いました。自分は車に対しての知識はあるけど、作業に対しての知識や経験がまだまだだなと思いました。 最新のポルシェに乗って車の作りがすごいなと思いました。スポーツカーはよく乗っていたけど、加速や内装の作りなど安定性や乗り心地などがすごく良くてこれまで乗ってきた車と違ってとても良くて、これがポルシェかと思い感動しました。 (高1 愛知県)

60年代のポルシェ911を想像していてすごく楽しみにしていました。ですがトラクターが出て来た時は少しがっかりしたものの色々治していくうちにだんだんと愛着が湧いてきて、最後にエンジンがついた時は感動して泣きそうになりました。このプロジェクトで自分がやってみたかった板金塗装、タイヤの組み上げ、オイル交換など自分の自動車整備士という将来の夢になる為の1歩が踏み出せたと思います。 また、僕以外の車好きの8人と車について沢山語り合うことができ、自動車科の友達から僕の知らないマニアックな知識まで教えてもらうことができたので、今まで自分と同じ趣味の人達と話すことが出来る環境になかった為とても楽しくいい経験が出来たなと思います。 (高1 北海道)

<本プログラムについて>
プログラム概要および募集要項はこちらから

共催:東京大学先端科学技術研究センター・ポルシェジャパン株式会社

LEARN with Porsche@四国「受験勉強に忙しい、中・高校生の君たちへ 君の学びを変えるサマープログラム 『見えてないものを見てみないか?』」
2022年8月22日(月)~26日(金)

ポルシェ2022
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「受験勉強に忙しい、中・高校生の君たちへ 君の学びを変えるサマープログラム 『見えてないものを見てみないか?』」
2022年8月22日(月)~26日(金)

「見えてないものを見てみないか?」をテーマに、
日常では意識していないモノやコトに出会う。
未来に向けた新しい学びを求める子どもたちに、
東大先端研LEARNプログラムとポルシェジャパン株式会社が
5日間のサマープログラムを提供しました。 宇和海の段々畑、土佐久礼の漁師町、高松の医療的ケアの地域拠点、
ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京と、
毎日違う社会のブラックボックスへ飛び込んだ体験が
どのように子どもたちの中で結びついたのでしょうか。

LWP2022のプログラムが、トラベルWatchさんの記事に掲載されました。
よろしければ、下記よりご覧ください。
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1441003.html
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1441007.html

 

<本プログラムについて>
プログラム概要および募集要項はこちらから

共催:東京大学先端科学技術研究センター・ポルシェジャパン株式会社

LEARN with Porsche 2021 @北海道『夢に向かう力を引き出すプログラム』
2021年8月27日〜31日

LEARN with Porsche 2021 @北海道『夢に向かう力を引き出すプログラム』
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JPEN

『夢に向かう力を引き出すプログラム』
2021年8月27日〜31日@北海道

Play Video about LEARN with Porsche 2021 @北海道『夢に向かう力を引き出すプログラム』森の馬小屋を探そう
Play Video about LEARN with Porsche 2021 @北海道『夢に向かう力を引き出すプログラム』ロープ一本で馬を捕まえろ
Play Video about LEARN with Porsche 2021 @北海道『夢に向かう力を引き出すプログラム』ポルシェ911を測って乗ろう

プログラムの中身は一切知らされないまま、集合場所の新千歳空港に集まってきた子どもたち。緊張や不安を見せながらも、これから何が始まるのだろうというワクワク感も滲み出ています。情報機器を使わず、非日常的な経験や体験、人との関わりを通して、答えを導き出せるようなカリキュラムの中で、何を思い、何を感じ、何を考えたのでしょうか。芽吹いたものは、未来の壁に立ち向かっていく力に、そして、夢に向かう力に繋がっていくと信じています。

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

 「学びに関する価値観の変化」

プログラムを通して、私が考える「リアリティのある学び」は、誰がいつ何を発見してもいいこと、自分ごととして本気で考えること、そして心が揺さぶられる感覚に変化した。「誰がいつ何を発見してもいいこと」は、LEARNにおける最大の特徴の一つだと思う。私が普段触れている学びには、たいてい発信者側がある答えを用意している。それ故に、答えを「当てる」という意識が常にあった。本来何を感じてもいいはずの自然の中でさえ、「何を感じたか」と問われると、その人の正解を当てないといけないと思ったこともある。しかし、LEARNでは正解がないというポリシーのもと安心して自分が感じたことに向き合うことができた。驚いたのは、自分がどんなに気づいたことを言っても、他の参加者の気づきとかぶることがほとんどなかったことだ。馬やトラクターに触れた三日目の夜に彼らが共有してくれた、「ブレーキが2つあるトラクターは馬に似ている」だとか、「馬に乗って目線が変わったことで世界が違って見えるように、普段の生活でも目線を変えて違う世界を見られるかもしれない」などといったアイデアは私には全くなかった。活動に共通の目的がないことで、それぞれが別々のことを学び取れることが新鮮に思えた。(高2 青森県)

 非日常の楽しさの中でそれぞれが偶然から学びを得る

私が何よりも面白いと思ったのは、このプログラムで○○を学ぶ、という目的がほとんど示されなかったことだ。提供される学びを吸収するのではなく、自ら学びを得る教育は初めてだった。これまで私は無目的な学習を無価値だとみなしてきたが、本当に楽しいことに目的などないと思い出した。幼児が遊びから学ぶように、非日常の楽しさの中でそれぞれが偶然から学びを得、夢とそれに向かう力を掴めたのではないかと思う。 同時に、本物に触れることの重要性も知った。テレビで見る馬と直で触れる馬は全く違った。最終日、あるメンバーが言った「これまで生きてるって感じたことがなかったけど、馬に乗ったとき自分生きてるなぁって感じた」という言葉。自分より大きな生き物に触れ、その体温を感じる乗馬で、初めて生を感じられたというのは、とても示唆的だと思う。いくら電子機器が発達しても、いや、だからこそ、私たちはやはり生身の体験 から生を感じるのだ。 客観的に見れば、最初は何をするのか分からない、形になった成果物が出るわけでもない、誰かに貢献する訳でもない、というなかなかにチャレンジングなプログラムだったと思う。しかし、普段学校で、勉強やスポーツで目に見える結果を出すことを要求され、最近は中高生にして社会によいインパクトをもたらす人間になることを期待される私たちにとって、このような場は本当に貴重だ。誰かと比較して順位をつけられない、素の自分でいられる場所だからこそ、自分と向き合い、他者を認められたのではないかと思う。(高3 鹿児島県)

「LEARN」の気づき

この4日間、初め僕はいろんな性格の人たちとの必要とされないコミュニケーションにそこまで積極的にはなれなかった。だがしかし、会話をしないと寂しさを感じて会話をしたくなるという。会話能力の自信が消えたと共に、そういう自分の人間らしさに気付いたことも大きな発見だと思う。ここで言っておきたいのが、集まった参加者の人がみんなそれぞれバラバラで分かち合うことのない人たちであったかというとまた違う。それぞれが悩みを抱えていて、将来をしっかり見つめているそういう人たちが多いように思ったし、そういう人たちであるからこそ分かち合えるものも多くあった。それぞれのもつ哲学、パーソナリティ、夢、そういうことは意外に語り合うのが難しいのかもしれないがここにいる人たちはそうではなく躊躇なく話し合っていた。そうやって話しているうちに、自分の言葉が相手に影響を与えうることに気付いたし、自分の子供のころから変わらない性質に誰かが気付いてくれてそこを深堀させられることもあった。そういうコミュニケーションを誰に言われるでもなく自主的に集まって語り合っていたあの瞬間も居心地のいい時間だった。「君の夢は何か」と問われて、とっさに「哲学者として文章を書くこと」言ってしまった。私の夢や目標は常に一つに定まったりすることはなく、いろいろなことに手を出していたのだが、周りの人が私の夢を聞いて「素晴らしいことだとおもう」という風に反応してくれたり、プロジェクトを通して見えてきた自分の性格や興味というのを照らし合わせてみるとこの道は案外悪くないんじゃないかと思えるようになってきた。(高2 東京都)

本プログラムが、トラベルWatchさんの記事に掲載されました。
よろしければ、下記よりご覧ください。
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1359387.html

 

<本プログラムについて>
プログラム概要および募集要項はこちらから

共催:東京大学先端科学技術研究センター・ポルシェジャパン株式会社

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Activity Report

A program that empowers people to reach for their dreams
August 27-31, 2021 @Hokkaido

The program was a 5-day outdoor program administered in Hokkaido. The participants had not been informed of the contents of the program in advance, what they do when and where. The activities in the program included finding out a transportation route to reach a certain place “without using any digital device,” catching a horse “just with one rope,” and measuring the size of a car “just with a ruler and a roll of tape.”