LEARN Teachers Academy 
『第一期 LTA 発展コース』

2024年8月5日〜9日

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活動報告

LEARN Teachers Academy
『第一期 LTA 発展コース』 

2024 年 8 月 5 日(月)〜9 日(金)

5日間にわたり、9:00から17:00まで対面で実施された本コースでは、教育に限らず多岐にわたる分野の専門家からの講義を通じて、受講者が考え、議論し、体験し、学校教育の枠を超えてこれからの教育を発展的に模索する機会を提供しました。 第一期の受講者は、北海道から九州まで全国各地より集まった12名の教員で、幼稚園、小学校、中学校、高校、支援学校等、様々なバックグラウンドを持つ方々が参加しました。

コースカリキュラム
DAY1 8月5日(月) コミュニケーションを理解する
DAY2 8月6日(火) 多様性を理解する
DAY3 8月7日(水) 多様な着眼点や発想を学ぶ
DAY4 8月8日(木) 見立てを学ぶ、ICT支援で進学の機会を得た当事者から学ぶ
DAY5 8月9日(金) 課題の発表、教育を議論する

— 参加した教育関係者からの感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

5日間の学びが、一つのストーリーになっていた。研修を通して、テクノロジー、考え方、発想方法、着眼点、参加者が普段の生活で見落としているものなど、多くのきっかけを受け取った。課題で、2日目に「多様性を理解するための新しい教育プログラム」、3日目に「計画的でない教育プログラム」、4日目に「未来の学校」を考えていくという流れに、大きなストーリーを感じた。「多様性理解」「計画的でない教育」は今の学校に欠けているものであり、それを考えた上で「未来の学校」に向き合うというストーリーには、「学校現場が変わってほしい」という熱いメッセージが注がれていると感じた。 夜遅くまで毎日課題に追われる学生のようになってしまい、最終日はフラフラだったが、精一杯取り組めたことに、大きな達成感を感じた。

「教育を変えたい」「このままの教育でいいのか??」そんな共通の思いを持っている先生方と、こんなに楽しく真面目に体験したり・議論したり、こんな学びのチャンスをこどもたちにも体験させてあげたいと思いました。そして、毎日子供達と接している先生方が一人でも多くこのプログラムを受講してくだされば、少しずつでも日本の教育が変わっていくのではないかと思いました。とにかく行動を起こして失敗を繰り返しながら少しずつ前に進んでいければと思います。

今の「教育」を本気で変えたいと思っている皆さんと話すことができた。「もっと学びたい」という意欲が溢れてくるような5日間でした。学びに「不確定要素」はつきもので、そこをいかに面白がれるかが大切なのだと体感することができました。私たち教師がもっと人生を豊かに楽しまなければならないと思う契機になるプログラムでした。未知との遭遇を面白がれる人こそが学び続けられる人、すなわち教師なのだ。

現代の計画的で見通しが示され、エラーレスな対応が当たり前の教育で、本当に先の見通せない未来を歩む子どもたちを育てられるのか…そのことを体験を通して考えるきっかけとなるプログラムが用意されていたことは、とても驚きでした。

参加者の意見を多く聞けたのも、当事者や専門家と対話する時間があったのも、どれも良かった。一秒も無駄にならなかったと思う。大切なのは足並みを揃えることではなかった。大切なのは、多様な価値観の中で、それぞれのちがいに気づき調整していくプロセスそのものだ。

「合理的配慮がゴールではなく、そこがスタート」私のLEARNの学びも今日がゴールではなく、今日からがスタート。自分の感性を信じて、小さなことからできることを始めていきます。枠の中から人を見るのではなく、個から人となりを見ることの大切さに気付かされました。

LEARN報告会 2024-2025「未来の教育が動き出す 〜子どもや先生のリアルな声にLEARNはどう応えるか〜」
2025年3月28日

報告会2024l
報告会2024l

LEARN 報告会 2024-2025

「未来の教育が動き出す
〜子どもや先生のリアルな声にLEARNはどう応えるか〜」

2025年3月28日(金)@オンライン

2024年度「LEARN報告会」をオンラインにて開催しました。当日ご紹介いたしましたLEARNで取り組んできた活動について、一部とはなりますが、以下にご報告申し上げます。

グラフ
数字

LEARNプログラムは全国各地で開催しており、2024年度までに29都道府県で実施しました。まだ開催できていない地域でも、お会いできることを楽しみにしています。

活動報告はこちらからご覧いただけます。

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LEARN Teachers Academyについては、こちらからご覧いただけます。

2021年4月よりスタートしたLEARNの活動も4年目となり、今年度も多様な子ども達と未来につながる教育を多くの方にご協力いただきながら進めることができました。皆様のお力に支えられて活動が進んでおりますこと、心より感謝申し上げます。子どもたちの「やってみたい」という思いが突き動かすエネルギーを、今後ともどうぞ一緒に楽しんで見守っていただけたら幸いです。

参加者からの寄せられた感想を抜粋して、以下に報告いたします。

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

僕はLEARNで育ったことが、最近本当に役立っています。中高生の自殺者が過去最高とニュースでありましたがLEARNの経験や、信頼できる大人と関われるチャンスがあると世の中がもっと変わると思います。先生方に研修をされていることが本当にすごいと思います。広島LEARNで1番必要な時に参加できた経験は僕の宝です。(中学生・広島県)

報告会を観覧させていただき、ありがとうございました。最近少しまた1人で悩むことが増え、子供との係わり方に苦痛を感じておりましたので、先生方の穏やかな語りと前向きな姿勢に心が和らぎました。特に「プログラム終了時に成果が出ていなくても、5年後10年後にふと思い出してくれればそれでいい」というお言葉で、気負いすぎていたことを自覚することができました。目の前の子供をよく観察して、社会的には「変な子」であったとしても本人の集中を削がずにやりたいことをとことんやらせてあげようと思います。(小学生/保護者・愛知県)

たった数日で成長する子ども達の姿に感動しました。大事なのは、学ばせようとする事ではなく、自ら学びたいと思う事!だと心から思いました。(保護者・高知県)

この一年間のLearnの活動全体が、こんなにも温かく子供を取り囲んで動いていたのだなあ〜と、拝見しながらとても嬉しく楽しい気持ちにさせていただきました。いつもLTAの動画やzoomで勉強会に参加させて頂いておりましたが、京都で実際にお目にかかり勉強できる機会を頂けたことも感謝でした。子供が自分自身の気持ちや体の変化、周りを認識したり感じられることこそが本当の学びがあり、この世に生まれてよかったと思える瞬間だったりする訳ですが、子供を取り囲むどんな環境の一部に自分がなれるのか?をこれからも考え続けたいです。もちろん、最高に期待をこめて!(保護者・兵庫県)

毎年報告会を聞かせていただいていますが、重心の子供や親や先生への取り組みなど、対象の幅が広がっていることを嬉しく感じました。それと同時に根底となる学びの中で大切なことは共通点がたくさんあるのだと感じました。この気づきを活かしたいと思いました。今年も沢山の視点や気づきをありがとうございました。(保護者・埼玉県)

文章からのイメージだけでは分からなかった具体的な内容がつかめました。各プログラムでの児童生徒のがんばりに感動して、胸が熱くなりました。また、魔法のキャラバンの幅広い支援方法と多様なictの活用、柔軟なプログラムの様子を知ることができて、とてもわくわくしました。来年度、魔法のキャラバンに申し込んでいるのですが、勇気を出して管理職に訴えて良かったと思いました。夏の5日間の学びにもぜひ参加して、レポーターの先生方のように自分を変えたいと感じました。(教育関係者・大阪府)

学校が合わない子だけでなく、普通学級で学習する子どもも全ての子ども達の学びに寄り添うことが教育だと感じました。そのために先端技術を活用しながら、今までのやり方に固執せず多様な対応ができる大人でありたいと、自分自身の学びとなりました。 (教育関係者・沖縄県)

夏の発展コースでは多くの学びをありがとうございました。現場に持ち帰って、少しLTAのマネをしました。先生について行く校外学習でなく、計画を立てたり行ってみようとする肢体の子に欠けている能動性を刺激するウォークラリー。こんな感じでLEARNのエッセンスを日々の実践に取り入れたいと改めて思いました。(教育関係者・静岡県)

どのプログラムも、真剣な眼差しの子ども達の様子を見ていてこちらもワクワクさせられました。不思議と、上手くいかない場面を見た時に「よかったね、失敗できて」と、嬉しくなっていました。(勝手な想像ですが)他者と比較したり、親や誰かの価値観に振り回されたりせず、自分の足で歩ける子ども、自分も他人も認められる芯の強い子どもが育っていくようなプログラムのように感じました。(行政関係者・東京都)

多くの参加希望者がいる中で、最善を考え、多様な機会を考え、実践されているLEARNの活動報告を拝見し、素晴らしいと思いました。これらが、特別なことと感じられなくなるほど、身近なものになればと思いました。自身にできることは何か、模索中です。 (社会福祉会/神奈川県)

<本プログラムについて>
イベント概要はこちらから
主催:東京大学先端科学技術研究センターLEARN

LEARN ONE プログラム参加型スカラーシップ『やり続ける展2024』
2024年5月1日~4日、9〜12日

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LEARN ONE
プログラム参加型スカラーシップ
『やり続ける展2024』

「あなたのやり続けていることを送ってください。」と公募したら 自薦と他薦であっという間に100点が集まりました。 描き続ける人。つくり続ける人。調べ続ける人。やり続けている人は、締切などなくてもいつでも出せるのでしょう。 何かの役に立つ、ではない。何かの影響を受けた、でもない。 教育にも、メディアにも、何にも毒されていない作品たち。見る人がどう思うかなんて関係ない。本当にそのことが好きで、ただやり続けている。
そんな嘘のない作品に出会える展覧会です。

展覧会は、会場展示・オンライン展示を行い、8日間に渡って行われた会場展示には、675名の方にご来場いただきました。また会場展示最終日に行ったオンライン鑑賞会には、230件の視聴お申し込みをいただきました。

展示会場となったのは、美術館ではなく井の頭公園のそばにある民家。白い美しい空間にポツンと掲示するのではなく、アートが家の中に自然と溶け込むように、イラストレーターの伊藤桂司さんが一点ずつ配置を考えてくれました。スペースの都合で一部のみの実物展示となりましたが、集まった100点の作品画像をリビング中央の壁に投影しました。出展者や関係者だけでなく、教育・アート関係者、そしてふらっと立ち寄ってくださった多くの方々に足を運んでいただきました。会場の様子は下記より、出展作品は特設サイトにてご覧いただけます。

会場展示の様子

◯会場展示
2024年5月1日(水)~ 4日(土)、 9日(木)~ 12日(日) 8日間
アートディレクション:伊藤 桂司、インストーラー:齋藤 茉弥
◯オンライン展示
2024年5月1日(水)~公開中(2025.4.7現在)
◯オンライン鑑賞会
2024年5月12日(日)16:00-17:00
登壇者:伊藤 桂司/イラストレーター、髙木 基/コピーライター、中邑 賢龍/東大先端研 シニアリサーチフェロー

出展作品は、特設サイトにてご覧いただけます。
▼「やり続ける展」特設サイト
https://yaritsuzukeru.learn-project.com/

<会場展示の感想>

多種多様な作品に実際に触れて、改めて人の感性の素晴らしさに気付かされました。普段何気なく床に転がっている子供の作品1つにこんなに素晴らしい想いがあることに改めて気付かされる展示でした。素晴らしい機会をありがとうございます。(30代 群馬/出展者家族)

保育園の頃から不登校で、他者と交わろうとしない息子でしたが、得意なこと興味がたくさんあり、それを初めて認められた展示会だったので、愛知から車で見学させてもらいました。みなさんの作品からたくさんの好きが溢れていて、心地の良い空間でした。息子の作品について展示会の場所で実際に関係者から話をお聞きすることができ感激でした。これからの息子の人生の大きな力になることでしょう。(40代 愛知県/出展者家族)

好きなものをただやりたくて始めたはずなのにやってたら嫌いになりそうになってて今の自分には雑念が多く、もっと素直に好きなものを楽しめばいいんだと改めて感じられました。 (20代 東京都)

自分にとってやり続けられる事は何か、他者の考えや価値観に左右されないものは何か、そういった事を考えさせてくれる、とても新鮮で楽しい時間でした。スタッフさんがこの展示会のコンセプトや目的、作品を作った方達がどういった人なのかといった説明をして下さって、とても楽しかったです。自分も時々趣味で絵を描いたりするのですが、最近は仕事や家の事情があり描くことが出来ませんでした。そこから絵を描く気持ちが遠くなってしまっていたのですが、久しぶりに描いてみようと思う事が出来ました。(30代 東京都)

個性あふれる素晴らしい作品ばかりで、心の底からのエネルギーを感じました。 (70代 東京都)

近くを通るたびに、何かなと気になっていたので、今回見ることができて良かった。子どもたちが作り続けているのが良いと思った。たまごの作品(81番)が気に入った。(90代以上 東京都)

誰かに言われたからではなく、やり続ける(続けてしまう)こと、自分にもあります。 ここまでの熱量ではない気がするし、途切れ途切れではありますし、人に見せられるものではないのですが、でも、この展覧会を見ていたら、なんだかそんな自分も肯定したくなりました。会場も素敵で、その時に入ってきた日差し、たまたま聞こえてきた公園での弾き語りも合わせて、良い空間で時間を過ごせたなと思います。ありがとうございました。 (30代 神奈川県/LEARN ROOM登録者)

<オンライン鑑賞会の感想>

いままでは色々なことがらに対して「やり続ける事に意味があるのか」「途中で何か切り替えるべきでは」ばかり考えていました。今回のやり続ける展のオンライン鑑賞会をみて、自分の中で最終的な答えは出しきれませんでしたが、「やり続ける事に間違いや100%の正解はない、まずはやり続けよう」と思えました。(30代 埼玉県/LEARN ROOM登録者)

アートは人に温かな気持ちを与えるモノだと実感しました。今回の作品達のエネルギーや思いが伝わってきたのだと感じました。しかもウェブ越しで。実際見たらもっと惹かれるのだと思います。そして何より作品についてのコメントや背景を知ることが作品達への思い入れが深まりました。(50代 島根県/LEARN ROOM登録者)

現地に赴く事が出来ませんでしたが、HPで色々な作品を見ることが出来、現地はさぞ面白く楽しい美術館になっていただろうと思いながら本日視聴いたしました。 また「やり続ける展」を開催して頂けたら有り難いです。(50代 福岡県/出展者家族)

やり続けている大人達を身近に目のあたりにできて、希望や勇気を与えてくれるし、そのことが大きいし身にしみるし心の中では感動していました。いとう先生の小さい頃の絵が今もとってあって、特にマンガのお化けのキャラの絵は本物を僕は知らないのに、いとう先生が小さいころに見えていたままのお化けのマンガなわけだし、かわいいから楽しくなって笑いがこみあげてきました。他の人の作品紹介で、作った人が大人もいたし低学年もいたし特性のある人も無さそうな人もいたし、区切られていないところが居心地がよかったです。(10代 福岡県/出展者) 

<本プログラムについて>
プログラム概要および募集要項はこちらから

主催:やり続ける展実行委員会、東大先端研 個別最適な学び寄付研究部門LEARN
協力:株式会社atacLab

活動報告「LEARN with ソフトバンク 魔法のキャラバン」

更新情報 活動報告と動画「LEARN with ソフトバンク 魔法のキャラバン『学習に困難を抱える子どもの個別体験型プログラム』学習に困難を抱える子どもだけでなく、全ての子どもの集団体験型プログラム』重度障害・知的障害のある子ども向けICT活用プログラム』を掲載いたしました。

活動報告「LEARN with Porsche 2024 君の学びを変えるサマープログラム 君の学びこのままでいいのか?『君の視点から始める学び』を掲載

更新情報活動報告と動画「LEARN with Porsche 2024 君の学びを変えるサマープログラム 君の学びこのままでいいのか?『君の視点から始める学び〜協働して学べという時代にあえて一人で学ぶ意味を考えてみる〜』」を掲載いたしました。 

LEARN with Porsche「これからの教育探究会議『今の教育、これでいいのか?〜中高生たちが審判を下す!〜』@東京大学安田講堂
2025年2月16日

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これからの教育探究会議
「今の教育、これでいいのか? 〜中高生たちが審判を下す!〜」

2025年2月16日(日)@東京大学安田講堂

「何が起こるかわからない旅に出る」――そんなワクワクする学びの場がLEARN with Porscheのプログラムです。決められた正解も、与えられる目標もありません。
だからこそ、自分で考え、自分の方法で楽しみ、活用していくのです。

2月16日、私たちは東京大学の安田講堂でシンポジウムを開催しました。
前半は「LEARNの教育を中高生はどう審判するのか?」と題して、裁判形式でユーモアたっぷりにプログラムが紹介され、参加したプログラムスカラーのリアルな思いが語られました。最後に、会場の皆さんに「この教育に価値があったか?」を問いかけると、多くの人が「価値あり!」と答えてくれました。とても嬉しいけれど、価値があってもなくても、それは個々が考え、活用し、楽しむもの。 それこそが、このプログラムで分かち合いたいマインドです。
後半は「大人たちは若者に何を望むのか?」をテーマに、音楽や料理、ビジネス、研究など異分野のリーダーたちが対談。「いい音楽を作ろうとするといい音楽にならない。いい子を育てようとすると、いい子にならない?」――そんな深くてユニークな話に、中高生も大人も夢中になりました。好きなことを続けている大人たちの議論が印象的でした。

シンポジウムの写真とともに、参加者からの感想を抜粋して、以下に報告いたします

シンポジウムの様子

— 参加者から寄せられた感想 —

※一部抜粋して掲載しています。

<プログラムスカラー>

東大の安田講堂という場で登壇し言葉を伝えることができて、自分の思いの清算が一段落ついた気がしてます。とても良い経験でした。撤退中、四期生の方で私のスピーチが良かったと伝えてくれたスカラーがいてとても嬉しかったのですが、個人的には私のスピーチにだれも「良かった」と思わない社会になったらもっといい社会になるんじゃないかと思いながら、LEARNのこれからの活動に期待しています。対談で松任谷さんの学生たちのスピーチへのコメントを聞いてやっぱりドキッとしました。対談全体を通して見栄を張らない雰囲気であったり、特別いい音楽を目指そうとしないわざとらしさのない考え方などが面白いなぁと思い、今後の自分の中での課題としてゆっくりと考えてみたいです。(大学生 京都府)

今回は登壇者として教育探求会議に参加しました。原稿をもらったときにはまさか裁判の形で驚きました。第2セッションでは様々な方面のエキスパートの方々のお話を聞くことができました。みんなやっている時とは全然違うのに、共通点があったことに驚きました。いい物を作ろうとすると作れないこと、レールを外れて好きを追って行くことの楽しさのお話が印象的でした。また他の代のラーンの子とも交流できて良かったです。 (中学生  東京都)

Learn with Porsche についての思いを消化させることができてよかったです。ふと思い出すたびにあれは結局なんだったのだろう、どういう学びをすれば正解だったのだろうか、私に投資されたお金に価値はあったのだろうかと思い悩んでいました。今日で私の学んだことは他の同期とは違ったものだったことがわかりました。みんな同じものを見て感じたものは違っただろうし、感じてほしい意図はあっても特に正解は用意されていなかったのだなと思いました。最近進路に向き合わなければならなくなっている私にとって対談の内容は参考になりました。すきなものをみつけて他人から見ての幸せばかりを追い求めてしまわないように気をつけたいです。(高校生 京都府)

<シンポジウム参加者>

今回のシンポジウムを通して、一学生として今後の教育について考えさせられました。専門の道を突き進んできたプロの方々のパネルディスカッションで、失敗がないと成功は得られないと言うことをおっしゃっていて、自分の生きたい道を歩む勇気となりました。また、自分の好きなことややりたいことをできる環境作りが大切で、その上で自分で努力を絶えずすることがいわゆる「成功」の秘訣なのだとわかりました。裁判スタイルでの協議で、最後まで楽しく学ぶことができました。(高校生 東京都)

今回のシンポジウムではLEARNの理念にとても深い関心を抱きました。自分達が参加したLEARN、また自分が参加していない過去のLEARNの開催へ踏み切った中邑先生の信念がとても興味深かったです。中邑先生は今の子供達は親や周りが敷いたレールの上で生活することで自分達で考えて行動して失敗すること、その失敗から成功する道があることを知らない、学校でも教えてくれるわけではない、じゃあ自分たちで教えよう、そのような中邑先生の理念を知った上での参加したLEARNの内容を振り返ると、当時では理不尽だと思った内容でさえもその内側は理念の筋を通し、その筋の通った内容に沿ったものと気づきました。また、中邑先生をはじめ、同じ理念を抱く各ジャンルごとの方々のお話を聞き、なぜ今の方々があるのか、そこにたどり着くまでにあった出来事などといった興味深いことを知りました。じゃあ上記を踏まえて自分はこれからどのように考えて生きていくか。自分自身の力で周りが敷いたレールを乗り越えていきます。(高校生 香川県)

結果をすぐに求めなくていい、この言葉を聞いて気持ちが軽くなりました。家や学校で「将来の夢」を聞かれ、卒業したらどこに就職するのか考えて大学を決める。知らないこと、知りたいことが多すぎてそんなことを今聞かれても分からない。周りのみんなはやりたいことがあるのにどうして私にはないのだろう。私はこれからどうやって生きてゆけばよいのだろう。そんな悩みが単純に「自分の興味、関心があるからやってみよう」だけで良いのだとこのシンポジウムを通じて気づきました。教育がすぐに結果の出る研究ではないのと同じように、人の選択も選択する時には正解なんて分からない。正解なんて元々存在しないのかもしれない。分からないからこそ、条件や人の意見に左右されるのではなく自分の意思を尊重できる人間になりたいです。(高校生 群馬県)

今日の裁判方式の発表の仕方もユニークでとても面白かったし、発表の中で説明されていたこれから何が起こるかわからなくて臨機応変に情報に頼らず自分の力で解決する必要がある試練や状況に胸が躍りました。また、フルスピードのポルシェに乗るという普段、制限がありなかなか出来ない体験も試練の最後の味としてあるのがレールに沿わないこの革新的な教育とつながりがあり、とてもいいなと思いました。今のネットなどの情報があるからこその便利な社会で、あえて情報がない状態で様々な試練を行っていくことで情報がないことの不便さや、その情報を集める事の大変さを知ることが出来るし、学校の勉強や受験などのようなレールに、沿わない柔軟で多様な考え方や対応ができるようになった子供達がいるのを見てこのプロジェクトの凄さがよく伝わりました。(高校生 東京都)

LEARNプログラムについて、参加した子どもたち自身が感じたことを、自分の言葉で伝えていたことがよかった。共に参加した大人の話を聞けたこともよかった。簡単にいろいろなものが手に入ってしまう今の社会の中で、なかなか創出しにくい「感動が伴う生の学びの場」をLEARNプログラムでは提供している。「新しい学びの場」といいつつ、昔であればあたり前に、誰もが経験できたはずの学びなのかもしれないと感じた。そして今は、それをあえて創出しなければ経験できない社会になっているのだと感じた。安心や安全を盾に、大人が全て先回りしてお膳立てしてしまう教育では、子どもたちのもつ潜在的な力を奪ってしまう。学校教育に限らず、家庭教育、社会教育も含め、社会全体で今後の教育のあり方を問い直していく必要があると思った。(大学生 秋田県)

一人の大人として『純粋』にワクワクしました。教育の面白さ、学ぶ楽しさをこれからの人生の中で探究していきたいです。特に、登壇した学生の中で、LEARNを通じて「自信を持つことができた」と発言していたことが印象に残りました。自由な学び、社会と人とつながる学びを経験して、成長していく子どもたちは本当にすごいと思います。LEARNの子どもたちから学ぶことばかりでした。(教育関係者 神奈川県)

「いい」ってなんだろう、「いい子」ってなんだろうという問いに、一流の皆さまの「いい料理を作ろうと思ってもできない」「いい音楽を作ろうと思ってもできない」だけど、「いいもの」をたくさんみつけて感動できることが大切という話がとてもしっくりきました。実は日本は昔からとてもよい教育がされており、その成果が日本の産業を支えてきたのかもしれません。しかし、昨今あるようにグローバルな視点で、マネジメントがしっかりできる人材を育ててこなかった。その状況に日本も、労働者も、子どもたちも行き詰まりを覚えているのかもしれません。だから誰かが示す正解をもとめてしまったり、だれかの責任にしたりしている状況なのかと思います。「いい」を追求することをやめると、価値がでる、楽しみがでる…そのことをもっと子どもたちに体験させてあげたいなと思わされました。貴重な機会をありがとうございます。最後に、買えないですが…ポルシェが好きになっている自分がいました。不思議です。(教育関係者 長野県)

教科書に載っているものとは異なる現場の生きた知識”、”ネットに落ちていない地元の情報を紡いで得られるリアルな実情”、”知らない人に話す/頼む勇気”などを学んでいる様子が羨ましかった。検索して知った気になっている自分達が実際の現場に横たわる理不尽を知ったり、大人達にお膳立てしてもらわずに自ら何をすべきか判断し、行動して学ぶ過程は義務教育では経験できない、これからの教育に必要な内容だと思います。(企業関係者 東京都)

正しい教育もなければ、良い人間もない。このプロジェクトが彼らにどんな影響を与えるかは分からないし、今彼らが良かったと解釈していても何十年後にどう捉えられるかは分からない。それでも中邑さんが良いと思う体験をさせる、という姿勢に心打たれました。少なくとも、これからを生きる子どもたちにとって何が良いか皆で考えて意見を出し合うことがより良い未来を作るのかなと思いました。(行政関係者 東京都)

中邑先生を中心とし、大人側が提案した学びの場に一歩踏み出し、偶然から生まれる何かに出会い、変容していく子どもたちのリアルな審判が聞けて感動しました。それと同時に私自身の立場で「さぁこれからどうしようか」と思案したのも事実です。隣で聞いていた小6の娘は諸先輩方のメッセージに「めっちゃわかるなぁ」と。毎日「学校は面白くない」と叫ばれ、その怒りをエネルギーにしております。一人一人個性があって、成し遂げたい何かがある。その人にしかない気づきを待ち続けられるような「仕組みづくり」が少しでもできたらなとあらためて考えさせられた時間でした。(行政関係者 大阪府)

坂道を歩いているときには、この先に続く景色は見えない…ただ坂に向かって歩く足だけ。大切だと思ったのは、人生は先がみえない、わからないことだらけだという事…それを、learnを実際に経験した女子が教えてくれました。気候変動、格差社会、貧困…いろんなところで歪みが、見えているにも関わらず、やれ受験だ、将来安定だ、なんてつまらないことを気にしている大人の多いこと!!坂道を登っている間は気づかないかもしれない。けれども、坂にはいつかてっぺんがある。そこからみる風景はどう映るだろうか?中邑先生と歩んできた子ども達は、とっても素敵に育っていると思って聴いてました。これが、ニンゲンの成長と成功ですね。(保護者 千葉県)

笑いあり、涙あり、そして色々考えさせられました。子供に色々与えすぎて、手を貸しすぎて何もできなくなっていることは薄々気付いてるものの、今しか親として関わることもできないだろうという親業を全うしたい思いがありつい手を出し口を出してしまう。かわいい子には旅をさせろ、スマホを持たせず、無計画な旅に出したいですね。(保護者 東京都)

このシンポジウムが、Car Watchさんの記事に掲載されました。よろしければ、こちらよりご覧ください。

<本プログラムについて>
イベント概要および募集要項はこちらから
共催:東京大学先端科学技術研究センター・ポルシェジャパン株式会社